. ページ42
部屋に入って、ゆっくり顔を上げると、そこにはイスマン先生、そして会社の役員の方々、そして、見慣れたメンバーが立っていた。
「マーク、ドンヒョク…！」
そう声を上げたのはテヨンイヒョンで、隣のジャニヒョンやユタヒョンもこちらを見て笑った。笑ったと言っても2人も緊張しているのか、いつもより少しぎこちない笑みだった。
更にテンヒョンやドヨンイヒョン、ジェヒョニヒョン、ウィンウィンヒョン、テイルヒョン、
そして俺たちを見て安心したのか、少し笑っているジェミンやジェノ、ロンジュン、チョンロにチソン。
こんなメンバーでデビューできるなんて、どうしようもなく嬉しくて、思わず笑みがこぼれそうになる。
いや…まだデビューと言われたわけじゃないのに、このメンバーを見たら確信してしまった。絶対上手くやっていける。頑張ろう俺、なんて。
そう思って、拳をぎゅっと握った時だった。
コンコン、とまたノック音がして、
「失礼します」
と、ドア越しに声が聞こえた。
聞き間違えるはずもないその声に、心臓がまたうるさく鳴り出す。
ドアが開いて入ってきたのは、やっぱりAだった。
Aはこちらを見るなり目を大きく開いて、驚いているようだった。
一緒にデビューできる嬉しさで叫びたくなったけど、それと一緒に感じていた少しの違和感。
明らかに多すぎる人数に、1人だけ女の子のA。
みんながデビューという夢を叶えて、人生で1番良い瞬間なはずなのに、どこか拭えない焦燥感や、部屋の重い雰囲気。
そんなの感じていないかのように、イスマン先生は満足そうに笑って、口を開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいか(プロフ) - Lizzさん» 訂正させていただきました、ご指摘くださりありがとうございました！ (2022年3月3日 22時) (
レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
Lizz - 細かいことですみません、プロフィールの名前のハングルがジウじゃなくてジンウになってます (2022年3月3日 22時) (レス) @page2 id: be82a3e2f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいか
| 作成日時：2022年3月2日 22時
