. ページ38
side Jeno
「え！！！！！！？？？」
なんて大きな声がレッスンルームに響く。
ドンヒョクの声がうるさいのはいつものことだけど、当の本人は驚いて固まっていて、僕も何があったんだ、と近寄る。
ドンヒョクは社員の方にかりたスマートフォンを手に持っていて、その画面には、
“ベクヒョン出演ドラマのOST公開！ SMROOKIESのA歌唱のバラード”
そこに表示されていた文字に、思わず僕も「え？」と声が出た。
固まっているドンヒョクをよそに、画面をスクロールすると、そこには紛れもないAヌナの写真が載っていて、隣にはベクヒョン先輩の写真もあった。
「OST…すごいねヌナ」
なんて隣のジェミンが呟く。
「あ、音源公開されてるじゃん聞こうよ」
そう言って僕はドンヒョクの手からスマートフォンを奪って、それを部屋の隅に置いてあるオーディオにつなげた。
そうしている間に、ヒョンたちがなんだなんだと近づいてくる。
「何流すの？」
そう問うドヨンイヒョンに、ジェミンが
「ベクヒョン先輩のドラマのOST。Aヌナが歌ってるんだって」
そうさらっと答えると、ヒョンたちはぽかん、としたあと
「え、Aヌナって、あのA？」
「うん」
「いつもここにきてるA？」
「うん」
「一緒に練習してるA？」
「だからそうだってば」
としつこいくらい確認してきた。そしてその後、
「「「えぇ〜！？！？！？」」」
とみんなが声を合わせて驚いた。
「Aが！？OST！？」
「まじで？？みしてみして！！」
「わーやばいわ…」
なんで大騒ぎし始めるから、僕は痺れを切らして、
「早く聴きたいから！静かにしてヒョン！」
と思わず声を上げた。
ヒョンたちは少しびっくりした後
「ごめんごめん、流して！！」
と、みんな床に座って静かにしてくれた。
なんだか少しドキドキしながら、僕は再生ボタンを押した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいか(プロフ) - Lizzさん» 訂正させていただきました、ご指摘くださりありがとうございました！ (2022年3月3日 22時) (
レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
Lizz - 細かいことですみません、プロフィールの名前のハングルがジウじゃなくてジンウになってます (2022年3月3日 22時) (レス) @page2 id: be82a3e2f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいか
| 作成日時：2022年3月2日 22時
