. ページ33
「俺が出るドラマのOSTだし、ボーカルラインだしね！適役ってことで俺が選ばれたわけ！」
なんて朗らかに笑うベクヒョン先輩に、空いた口が塞がらない。
「いやでもすごくすごくお忙しいのに…」
「気にすんなって！後輩を育てることも大事だから！」
なんて言いながら私が書き込みまくった楽譜を手に取るベクヒョン先輩。
「これって昨日もらったやつだよね？」
「そうです…」
殴り書きばっかりで恥ずかしい…ベクヒョン先輩が見るならもっと綺麗に書いておくんだった…なんて後悔する。
「昨日の今日でよくこんなに書いたもんだわ…
じゃあ、一回聞かせてもらえる？」
けろっとそう言ったベクヒョン先輩。急に緊張が走る。
でも、こんな大先輩に歌を聞いてもらえる機会なんて滅多にない！そう思って、「はい！」と大きく返事をして音源をかけた。
「ヤー、めっちゃうまいんだけど？
俺いる？」
「当たり前です…まだまだ荒削りもいいところで…ビシバシお願いします…！」
「ううん…そうだなぁ…
…Aって誰かに恋したことある？」
「え、恋ですか？」
真剣な表情で尋ねるベクヒョン先輩に、思わず聞き返してしまう。
「そう。まぁ大体のOSTもそうだけど、これって恋とか愛の歌じゃん？だから経験とかあるのかなーって」
「あの、その…
お恥ずかしながらまだ…」
大先輩に何を言っているんだ…なんて思いながら顔に熱が集まるのを感じた。
「誰かを好きになったことは？」
「…ないです…」
ベクヒョン先輩は、少し考え込んだ後、
「じゃあ、この曲をレコーディングするまでは、俺のこと好きな人だと思って！できたら好きになって！」
思いついた！みたいなキラキラした目でそう言うベクヒョン先輩。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいか(プロフ) - Lizzさん» 訂正させていただきました、ご指摘くださりありがとうございました！ (2022年3月3日 22時) (
レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
Lizz - 細かいことですみません、プロフィールの名前のハングルがジウじゃなくてジンウになってます (2022年3月3日 22時) (レス) @page2 id: be82a3e2f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいか
| 作成日時：2022年3月2日 22時
