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ぽたり、とシューズのあとがうっすらと残る床に汗が滴る。
「…ちょっとこれからについて考えてみるのもいいかもしれないわ、
…歌はもちろんいいけど、ダンスもできないと、アイドルは難しいの」
1時間前にトレーナーの先生から言われた言葉が脳内でこだまする。
練習生として日々レッスンを受ける生活を始めてはや一年。
何もかも素人だった私は、韓国語の練習から、ボーカルの基礎からすべて学んだ。
なんとかついていって、今では日常的に難なく韓国語を話せるようになったし、ボーカルも自信がついた。
ただ想定外だったのは、
ダンスだった。
学校の体育祭レベルではあまり気にならなかったのに、いざ練習生に混ざって踊ってみると、自分の動きの硬さ、というか強さに驚いた。周りの女の子はみんなしなやかに、柔らかい曲線を描くように踊るのに、私の踊りははその中で異質で、目立ちすぎてしまうものだった。最初こそトレーナーの先生も迫力があっていい、と褒めてくれたが、あまりにもクセが抜けない私のダンスにとうとう今日、愛想をつかしてしまったようだった。
鏡に映る自分を見つめる。あの日、オーディションに合格して、1年間。短いようで長かった。こんなところで諦めて日本に帰っていいのか、費やした1年間を、無駄にするのか、
「…諦めたりするもんか」
私は1人の練習室で、爆音で音楽をかけた。
最近公開されたばかりの、SHINee先輩の「Everybody」最初に聞いた時から大好きで、すぐにフリを覚えて1人で踊っていた。
悔しい気持ちや、自分への憤りや、1人の寂しさ、全部を晴らすように、ひとりで、夢中で踊った。
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ゆいか(プロフ) - Lizzさん» 訂正させていただきました、ご指摘くださりありがとうございました！ (2022年3月3日 22時) (
レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
Lizz - 細かいことですみません、プロフィールの名前のハングルがジウじゃなくてジンウになってます (2022年3月3日 22時) (レス) @page2 id: be82a3e2f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいか
| 作成日時：2022年3月2日 22時
