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「マクヒョン?何1人で百面相してるの?」
ジェノが不思議そうな顔で声をかけてきた。
「いや、なんでも!
ジェノは混ざらないの?」
適当に誤魔化してそう聞き返せば、ジェノは困ったように眉を下げて笑った。
「俺人見知りだしね、
それにみんなして群がったら迷惑かなって」
その言い方だと迷惑じゃなければジェノもAさんに構ってほしいと言わんばかりだ。
最初はヘチャンだけが執拗に絡んでいた気がするけど、いつのまにかその輪にはロンジュンとジェミンが加わって、最近ではうちの人見知りなマンネですらタイミングを見計らっては話しかけに行っている。
なんだかうまく言えないんだけど、あの人には人を惹きつけるような魅力があると思う。
気がついたら気になっていたり、目で追っていたり、その度に見る彼女の新しい表情や発見に、自分でも知らないうちに夢中になっている。
アイドルとか、向いてると思うんだけどなぁ。あんまり興味なかったのかな。
「ヤー、お前らそろそろ静かにしろ!隣に聞こえるだろ!!」
今度あったら聞いてみよう。なんて思いながら、ずっと騒いでいる3人をどうにかしようとそう叫ぶ。
すると、
「…ヒョンが一番うるさいよ」
とマンネに冷静に言われた。
…なに、俺が悪いの?これ…
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作者名:ゆいか | 作成日時:2023年11月26日 23時