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インタビュー ページ3

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side S.COUPS






出版された雑誌を確認してみると、あの質問はカットされていた。




なんとなくそんな気はしていたけど、あれが世に出て、もしAが会いに来てくれたら、なんて淡い期待は持たせても貰えないらしい。








「なにみてんの?



あ〜、この前のインタビュー記事?」






「…感謝を伝えたい人ってきかれて、」





「Aってこたえたわけ?」





「…名前は出してないよ」






「…もう踏ん切りつけたはずだろ、おれたち」





そう呟くジョンハン。


さも吹っ切れたような言い方だけど、

知ってるんだぞ、俺は。お前の部屋に、Aが使っていた香水が置いてあること。





寝る前に時々、それをベッドにかけていることも。







でもそれを言ったらきっと、ジョンハンはその香水を捨てるんだろう。



だから言わないでおく。
ジョンハンにも、心の拠り所は必要だ。






「でも俺は、やっぱり忘れられないよ」





そう返せば、ジョンハンは何も言わずに俺の肩をぽん、と叩いた。






俺はまた、雑誌に視線を落とした。




インタビューの最後の質問は、



好きな女性のタイプを聞いたものだった。




『年上で包容力のあるひと』



なんて、メンバーの殆どが同じような答えをしていたらしくて、未練たらたらな俺たちに思わず呆れて笑みが溢れる。





君は、こんな俺たちを見てどう思うんだろう。



女々しいと嫌がるのかな、





それともやっぱり、笑って受け入れてくれるのかな。






『スンチョルくん』




目を閉じればいつだって鮮明に思い出せるのに、






君はもう、ここにはいない。

忘れられない→←こたえ



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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , NCT   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆいか | 作成日時:2023年11月26日 23時

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