い→一流ではないですが 1 ページ38
ーミーティングルームー
太陽が日々活動しているこの季節。
世間では夏休みの真っ最中。
そんな中、学園まで太陽と戦いながら登校してきたフェスティバルサークルの4人組。
山田「あ〜。だるっ。暑い。折角の夏休みなのに……」
クーラーが効いているミーティングルームで下敷きをパタパタと動かし自分に風を送っている。
中島「仕方ないよ。これも仕事」
山田「だけどさぁ。この炎天下の中、部活訪問だぜ。気が重い」
岡本「皆、姫の応援待ってるよ」
本日の姫仕事。
全国大会に駒を進めた部活に対して練習している生徒を訪問し応援するというもの。
応援はいい。
問題はこの暑さ。
この炎天下の中、外や体育館を回ることが苦痛でしかない。
知念「さすがの僕もこの暑さの中、笑顔で応援出来るかなぁ」
いつでも姫精神を忘れない知念でさえ、暑さには勝てないらしく山田と同じようにパタパタと下敷きを扇っていた。
岡本「でも、練習している生徒も炎天下の中、頑張ってるよ。応援してあげないとね」
山田「分かってるけどさぁ」
中島「俺達もフォローするから」
今回のファシリテータの役は姫が暑さで倒れないように水分補給を促したり、汗を拭くタオルを渡したりする役目。
要するに雑用である。
だら〜んとしている姫2人のもとに勢いよく扉が開かれ、花畑がやって来た。
花畑「おはよう！姫達！」
余りのテンションの高さに姫2人はさらに疲れが増す。
岡中「「おはようございます。先輩」」
山知「「おはよ〜で〜す」」
中島「2人とも……」
花畑「さあさあ。姫達。衣装出来てるからね」
と取り出したのはセーラーカラーのワンピース。
勿論、色は赤とピンク。
胸にある大きなリボンがやけに目立つ。
花畑「やっぱり、女子の制服って言ったら、セーラー服だよね」
自分のデザインした制服を見つめながら、うっとりしている。
岡本「そうなの？」
中島「さあ？」
知念「前から思ってたけど、花畑先輩。思考がちょっと古くさいような気がする」
山田「俺にはどれも分からない」
軽くディスられていることにも気付かない花畑は目をキラキラさせて山田と知念に衣装を差し出した。
花畑「さあさあ、姫達。着替えて」
花畑から制服を受け取ると姫2人は衣装に着替え始めた。
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作者名：hina | 作成日時：2018年3月19日 15時
