3 ページ32
ーミーティングルームー
放課後。
生徒会役員とフェスティバルサークルのメンバーが揃った。
八乙女「さて。今後のイベントについて説明する」
イベント。
言葉に反応した山田の表情が一気に歪む。
全─山((わかりやすっ))
八乙女「では7月の終業式の後に行われる成績優秀者の為のお茶会から」
お茶会とは前回と今回のテストで総合的に優秀な成績を収めた各学年上位5名をフェスティバルサークルのメンバーがおもてなしをするイベントの事。
勿論、生徒会役員とフェスティバルサークルのメンバーは除外。
薮「おもてなし用のお茶とスイーツの手配は?」
高木「スイーツ部に手配済み」
薮「衣装は?」
高木「それも大丈夫」
伊野尾「花畑が張り切ってたよ〜」
有岡「お茶会は年に3回。これからお茶会の時の姫衣装になるから可愛いものを…って」
役員が報告し合っている横で山田が「うげっ」と声を漏らしている。
岡本「それで俺達は何を?」
薮「ふむ。積極的で宜しい」
八乙女「労いの言葉を言った後に姫のどちらかが1人1人のカップにお茶会を入れて、もう1人がスイーツを配る。その後は他の生徒とは別の中央のテーブルでお茶とスイーツを食べてもらう。会話は自由だ」
知念「それって。皆にお茶を配ったら涼介と2人でスイーツを食べるって事?それがご褒美?」
伊野尾「いやいや。可憐な姫がスイーツを食べながら楽しんでる姿は男子生徒にとっては目の保養よ〜」
山田「物好きな」
中島「それで俺達は?」
八乙女「姫がスムーズに配れるように横で手伝う事とお茶のおかわりを入れる事」
中島「なるほど」
薮「7月のイベントについてはここまでだ。次は今度のテストの事について話す」
テストと聞いて有岡の表情が歪んだ。
有岡「まっ、まあ…俺は少しずつ勉強…してる。うん」
ちょっとした動揺を見せる有岡。
有岡「だっ、大丈夫。ちゃんと赤点以上はとるから」
薮「ふむ。勉学に励め」
有岡はほっと胸を撫で下ろした。
86人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:hina | 作成日時:2018年3月19日 15時