を→お勉強出来る子出来ない子 1 ページ30
世の中では勉強の成績は大まかに3つの分類に別れる。
成績が良い生徒。
普通の生徒。
そして。
悪い生徒。
勿論、生徒会役員やフェスティバルサークルのメンバーも同じ事。
成績が良いのは副会長こと八乙女、会計こと伊野尾、1年生の岡本と知念。
そして、当然の如く。
我らが学園の生徒会長。
ただし、会長の場合『良い』ではなく『飛び抜けて良い』だ。
普通に分類するのが書記こと高木、1年生の中島。
悪いに入ってしまうのがトラブルメーカーの有岡と1年生の山田だった。
ー1年1組の教室ー
朝の教室で机を挟んで相向かいになって話をしている山田と中島。
そこに知念と岡本が合流した。
中島「そう言えばもうすぐテストだね」
知念「涼介。大丈夫なの？この間もぎりぎり赤点免れてたよね」
山田「うーん。ダメ」
首を少し傾かせながらはっきりと否定のお言葉。
岡本「山ちゃん。ダメじゃなくて勉強しようよ」
山田「うーん。無理」
中島「そんなはっきりと……」
山田「俺思うんだ。教科書は最高の催眠術の道具だと」
つまり、教科書開けば眠くなる。
知念「ほんと。勉強嫌いだね。涼介は」
山田「うーん。俺は勉強嫌い。勉強も俺が嫌い。相性が合わないんだな」
知念「へりくつ」
中島「そうなると山ちゃん。よくこの学校に入れたね。ここ偏差値高い方なのに」
男子生徒から朝の挨拶をされ、いつもの姫スマイルで「おはよう」と返していた知念が「確かに……」と不思議な顔をした。
岡本「山ちゃん。受験前は物凄く勉強したんだよ。なんせ覚えるのは得意だからね」
中島「記憶力はいいんだ。じゃあやる気の問題？」
山田「やる気……ねぇ」
知念「やる気。出してみたら」
山田「ないなぁ」
勉強とは無縁ですというような顔をしている山田。
全─山((ほんとになさそう…))
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作者名：hina | 作成日時：2018年3月19日 15時
