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う→嬉しい悲しい披露会 1 ページ13

ー涼介の家ー




玄関で深いため息を1つ。

普通の一軒家なのに今日は自分の部屋から玄関までが遠く感じる。

山田(あぁ。体が重い。気分最悪)

ゆっくりと靴を履きながら、とうとうやって来てしまった披露会を思い、山田は何十回目かのため息をついた。





重い腰を上げると家のチャイムがなった。

山田(朝から誰だ?)

ドアを開けるとそこには爽やかな笑顔の高木が立っていた。

高木「おはよう。山田」

その瞬間、山田はドアを閉める。

高木「おい。こら。閉めるな!」

高木が閉められそうになったドアを思い切り開けた。

山田「うわっ!」

ノブを掴んだままの山田はその勢いに引っ張られて外に出た。

よく見ると家の前には見慣れた車が1台。

薮がいつも通学に使っている車だった。

車の中にはいつも見る運転手。

助手席でこちらを向き、笑顔で手を振っている知念。

後ろにはこれまた笑顔の薮がいた。

山田「げっ。会長」

高木「さっ。車に乗って」

高木に押されて山田は後部座席に入れられた。

薮「おはよう。涼介」

知念「おはよっ。涼介っ」

爽やかすぎる挨拶に山田の心がどんよりとなる

山田「おっおはよう…ございます」

山田に次いで高木が乗り込むと車はすぐに出発した。

知念が後部座席をバックミラーで確認すると山田が体を固めて小さくなっているのが見えた。

そんな山田に薮も気付く。

薮「おや。緊張してるのか?涼介」

山田(いや。するだろ)

それもそのはず。

山田は薮と高木の間に挟まれて座っている。

しかも車の中だから結構密着度が強い。

知念「良かったね。涼介。会長が迎えに来てくれて」

助手席から振り向いた知念の顔はにこにこと笑っている。

薮「今日は姫にとって大事な日。サボられてはいけないからな」

山田「あっ。その手があった……はっ」

隣から黒いオーラを感じた山田がゆっくりと横を見る。

薮「逃げることは許さないから」

悪魔の笑顔が山田を見ていた。

山田(恐い……)

その笑顔に諦めを悟った涼介だった。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 学園パロディ   
作品ジャンル:タレント
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作者名:hina | 作成日時:2018年3月19日 15時

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