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ー再び通学路ー




放課後。

帰り道、知念は再びあの気配を感じた。





知念(これは昨日の…。どうやら狙いは僕だったみたい)

正面を見据えたまま、知念は後ろの気配に集中した。

知念(僕を狙うとはいい度胸だね。さあて、どうしてくれようか)

口元に微かな笑みがこぼれる。

ふと前を見ると曲がり角が目に入った。

知念(あそこは確か…)

知念は曲がり角まであと50mというところで全速力で走りだした。





「おい。走り出したぞ」

「行くぞ」

知念を追いかける男2人。

角を曲がると知念の姿はなかった。

男達は立ち止まり辺りをキョロキョロ見回す。

「どこ行った?」

「分からない」

知念「何で僕をつけ回すのかな?」

後ろから突然声を掛けられて男達は慌てて振り向いた。

男達は学園の学生服を着ている。




知念「あれ?君たちって…」



しかも知念はその男達を見たことがある。



知念「映像部?」




「いきなり走るなんてずるいよ」

知念「それより、僕の後をつけたのは何故?」

「あれ?聞いてないのか?」

知念「えっ?」




ー生徒会室ー




知念「会長。一体どういうこと?」

薮「何をそんなに怒っている?」

知念「怒るよ。僕に内緒で披露会に流す映像を撮るなんて」

山田「説明なしで勝手に撮るのは止めてほしいよな。もう少しでぶん殴るところだった」





そう。

昨日の男子達は『学園外の姫』を撮る為に下校中の2人の後をつけていた。

薮「ふむ」

八乙女「内緒にしているつもりはなかったけど」

知念「えっ?」

高木「映像部がこの企画を持ってきた時に薮が許可した。で、お前達に説明しておいてくれと頼んだんだが…」

山田「俺。聞いてない」

知念「僕も…っていうか誰?頼んだ人?」

伊野尾「それはここにいない人だよ〜」




山知「「まさか……」」





そこにタイミングがいいのか悪いのか遅刻常習犯が「おはよう!」と元気よく中に入ってきた。

入った瞬間、全員の視線が有岡に注がれる。

有岡「あれ…?」

不穏な空気を感じ取った有岡の額に汗が一筋。

八乙女「お前、映像部のこと2人に話したか?」

有岡「映像部?…………あっ」

伊野尾「忘れてたみたいだね」

薮「ふむ。困った奴だな。さて。どうしてくれようか」

有岡「あはははは…。ごめんなさ〜い!」

謝ると同時に有岡は逃げた。





薮「高木。光。奴を捕まえろ」

その後、有岡がどうなったか誰も知らない。

う→嬉しい悲しい披露会 1→←2



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 学園パロディ   
作品ジャンル:タレント
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作者名:hina | 作成日時:2018年3月19日 15時

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