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ドクターは怒っていた。

それはもう烈火の如く。

頭の火山を噴火させながらずんずんと歩くドクターを、すれ違う人が慌てて壁際まで避けるほど彼は怒っていた。

『トレーニングルーム』と書かれた扉の前に音が響く勢いで足を止める。
 


ウィィィィ…ン。



ドクター「涼介ー!!約束ー!!」

扉が開くと同時にトレーニングルームにドクターの声が木霊する。
 


ドッターーーン!!

ガッシャャン!!

ベシャッ!!



普段聞きなれない大声が部屋中に響き、スコープは鉄棒から落ち、ラピットファイヤーは重りを落とし、バレットはランニングマシーンの上を顔面からずり落ちた。





鼻息を鳴らしながらドクターがトレーニングルームを見渡す。

すると。

ドクター「あれ?ここにいると思ったのにな」

一言呟いて何事もなかったかのように部屋を出ていった。





スコープ「いてててて…」

スコープは臀部をさすり。

ラピット「危なかった…」

ラピットファイヤーは床に落ちた重りが自分の体に落ちる想像をして。

バレット「はっ、はにゃが痛い…」

ランニングマシーンのベルトにぶつけた鼻をさすりながら。




何が起きたのか掴めないでいた。







怒りを露にしたままトレーニングルームを後にしたドクターが次に向かったのはレセプションルームだった。

自動の扉が開くと。

ドクター「涼介ー!!返事ー!!」

戦いでも始めるかの勢いで部屋中に響いた。



ガッチャン!!

バッシャン!!

うぐっっ!!



まったりモードが充満していた部屋に突然の雷でSHINOBIはポットを落とし、中に入っていた熱いコーヒーがファルコンJrの顔と胸と大腿にかかり、口に含んでいたコーヒーが一気にソニックハンターの喉を通った。





目をつり上げているドクターが部屋中を一通り見ると。

ドクター「あれ?ここでもないか」

静かに扉の向こうに消えていった。





SHINOBI「あっ!ポットが!!」

SHINOBIがファルコンJrの前でポットが割れ。

ファル「あっちぃーーー!!」

ファルコンJrの体を熱いコーヒーが襲い。

ソニック「ごほっ!ごほっ!」

ソニックハンターの気管に誤飲し。





悲惨な状態になった。

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作者名:hina7 | 作成日時:2021年10月20日 18時

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