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レセプションルームに帰ってきたソニックハンターはテーブルを叩いた。

ソニック「何でコマンダーは何も言わないんだよ!コマンダーは裏切ったわけじゃないだろ!」

コマンダー「えーと」

ソニックハンターが何故怒っているのか分からないコマンダー。

ドクター「ソニックハンター。落ち着いて。あんな時は何も言わず黙って聞いているようコマンダーに言ったのは僕だよ」

ソニック「何で!?」

ギーク「ああいう奴は何を言っても聞く耳持たないのよ」

スコープ「ギークの言うとおりだ」

ソニック「スコープまで」

バレット「でも、ちょっとぐらい説明しても良かったんじゃないのか?これじゃ、コマンダーが悪者だよ」

ソニック「そのとおり!コマンダーは悪くない」

ドクター「有難う。コマンダーの為に怒ってくれて」

ソニック「は?」

ドクター「だから、コマンダーの為に怒ってくれて有難うって」

ソニック「いやいや。何で礼?」

ドクター「あっ。違うか。コマンダーは何も思っていないから、僕の為か」

その一言でソニックハンターは覚った。

 



あの場面で一番反論したかったのはドクターだということを。

コマンダーがグロウアースの為にしてきた事はドクターが良く知っている。

裏切り者扱いされて怒りが沸いてこない筈がない。

一方、コマンダーは造られた人間だ。

ドクターが「反論しないで」と言った意味も彼に怒りが沸いた理由も分からない。

が、ドクターがお礼を言ったので「俺も有難う」と真似をした。







ソニック「なーんか納得出来ないなぁ」

2.3歩前を歩くフィリナの小さな背中の後に続きながら、ソニックハンターはモヤモヤする気持ちをバレットにぶつけた。

バレット「今朝の事?それとも今?」

ソニック「両方」

バレット「両方…ね」





グロウアースでモンスター退治を始めて半年が経ち、少しずつだが心を開いてくれる人が多くなってきた。

それでも、町中を歩けば、表情を歪めたり、こそこそ話をされたり、罵声を浴びせられたりすることがあった。

そんな彼らが何故かフィリナと一緒に町を歩いていた。

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作者名:hina7 | 作成日時:2021年10月20日 18時

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