検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:25,292 hit

6 ページ25

やがて最後の1本という時にハプニングは起きた。

最後のトゲを攻撃し、折れた瞬間にモンスターがSHINOBIの攻撃を避けようと体を大きく動かした。

衝撃でトゲがラピットファイヤーの左腕を掠めた。

ラピット「うっ…」

SHINOBI「ラピットファイヤー!?」

ラピットファイヤーが傷口を押さえる。

指と指の隙間から血がゆっくりと流れていく。

SHINOBI「ラピットファイヤー大丈夫!?」

SHINOBIの気が逸れる。

それをモンスターは見逃さなかった。

モンスターの鋭いキバがSHINOBIに狙いを定めた。

ラピット「SHINOBI!!」

SHINOBI「え?うわぁぁぁ!」

おもいっきり後ろに倒れるSHINOBI。





キバがSHINOBIの目の前に見えたその瞬間。

エネルギーの銃弾がモンスターの頭を仕留めた。

衝撃でモンスターがよろめく。





SHINOBIが振り向くとスコープがスティンガーライフルを構えていた。

コマンダー「ラピットファイヤー!出来るか!?」

仲間の存在を認めるとラピットファイヤーは口角をあげて頷いた。

ラピットファイヤーは左腕に走る痛みに堪えながら、出力を最小にしたレーザーファントムガンを放った。





それは真っ直ぐに薬草の根元へと吸い込まれた。

根本を切り取られた薬草が宙を舞う。

バレットが右の耳に飾られているスピリットストーンに手を添えるとストーンから光が放たれ、薬草を捉えた。

その後薬草は転送された。







ラピットファイヤーとSHINOBIの活躍により、薬草を無事入手したドクターは早速、少年の治療を開始した。

 




その夜、夕食をとっていたラピットファイヤーとSHINOBIの前にドクターが座ると。

ドクター「有難うだって」

SHINOBI「え?」

ドクター「少年のお姉さん。弟のために薬草を採ってきてくれて有難うって。それから、酷い事を言ってご免なさいって」

ラピット「なんだ。良かった」

SHINOBI「うん」





1週間後には少年の足はすっかり良くなり、あとは歩行練習のみとなった。

支えなしで数秒間だけ立位を保てるようになった頃、お姉さんと弟がやって来て、改めて2人にお礼を言った。

その時の姉は少し恥ずかしそうにしながら微笑み、弟は満面の笑みだった。

それを見た2人は照れながら、畏まっていた。

第4章 1→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:hina7 | 作成日時:2021年10月20日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。