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やがて最後の1本という時にハプニングは起きた。
最後のトゲを攻撃し、折れた瞬間にモンスターがSHINOBIの攻撃を避けようと体を大きく動かした。
衝撃でトゲがラピットファイヤーの左腕を掠めた。
ラピット「うっ…」
SHINOBI「ラピットファイヤー!?」
ラピットファイヤーが傷口を押さえる。
指と指の隙間から血がゆっくりと流れていく。
SHINOBI「ラピットファイヤー大丈夫!?」
SHINOBIの気が逸れる。
それをモンスターは見逃さなかった。
モンスターの鋭いキバがSHINOBIに狙いを定めた。
ラピット「SHINOBI!!」
SHINOBI「え?うわぁぁぁ!」
おもいっきり後ろに倒れるSHINOBI。
キバがSHINOBIの目の前に見えたその瞬間。
エネルギーの銃弾がモンスターの頭を仕留めた。
衝撃でモンスターがよろめく。
SHINOBIが振り向くとスコープがスティンガーライフルを構えていた。
コマンダー「ラピットファイヤー!出来るか!?」
仲間の存在を認めるとラピットファイヤーは口角をあげて頷いた。
ラピットファイヤーは左腕に走る痛みに堪えながら、出力を最小にしたレーザーファントムガンを放った。
それは真っ直ぐに薬草の根元へと吸い込まれた。
根本を切り取られた薬草が宙を舞う。
バレットが右の耳に飾られているスピリットストーンに手を添えるとストーンから光が放たれ、薬草を捉えた。
その後薬草は転送された。
ラピットファイヤーとSHINOBIの活躍により、薬草を無事入手したドクターは早速、少年の治療を開始した。
その夜、夕食をとっていたラピットファイヤーとSHINOBIの前にドクターが座ると。
ドクター「有難うだって」
SHINOBI「え?」
ドクター「少年のお姉さん。弟のために薬草を採ってきてくれて有難うって。それから、酷い事を言ってご免なさいって」
ラピット「なんだ。良かった」
SHINOBI「うん」
1週間後には少年の足はすっかり良くなり、あとは歩行練習のみとなった。
支えなしで数秒間だけ立位を保てるようになった頃、お姉さんと弟がやって来て、改めて2人にお礼を言った。
その時の姉は少し恥ずかしそうにしながら微笑み、弟は満面の笑みだった。
それを見た2人は照れながら、畏まっていた。
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作者名:hina7 | 作成日時:2021年10月20日 18時