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再び、空気に気付かないコマンダーが手を差し出した。
ソニック「待てって!急ぐな!」
コマンダーの手を掴み、慌てて止めに入る。
コマンダー「急がないと時間がない」
ソニック「そっ、そうだけど…。でも、他に方法があるかもしれないじゃないか」
ラピット「ソニックハンターの言うとおりだ。何か、他に方法が…」
SHINOBI「代わりに深月様にスピリットを分けてもらうとか」
ギーク「それは無理。彼女を復活させるには彼女のスピリットでないと」
バレット「じゃあさ。俺達のストーンと深月様のスピリットは…」
ギーク「だから、溟月様のスピリットでないとダメだって」
バレット「じゃあさ。じゃあ……」
らちが明かないと言わんばかりにコマンダーはため息を洩らすと手を動かす。
ソニック「だから、待てって!おい!ドクター!何とか言ってくれ」
ファル「そっ、そうだ。コマンダーを止められるのはお前しかいない」
最後の砦と期待するスコープ達の視線がドクターに注がれる。
ドクターは顔を下に向けたまま下唇を噛んだ。
ファル「ドクター!!」
ドクター「ごめん。僕には止められない」
ファル「ドクター!?」
この状況を一番止められる可能性があるドクター。
期待していたメンバーだっただけに、彼の言葉に愕然となる。
メンバーの横を通り抜け、ドクターはコマンダーの前に立った。
ドクター「ごめん。僕は君にお願いする事しか出来ない」
自分より少し背の高いコマンダーの目線を合わせるようにドクターは顔を少しだけ上げる。
ドクター「君には無理をしないで。怪我には気を付けて。なんて言って。君は家族だ。君と親友になりたい。なんても言ったけれど…。肝心な時に僕は君を戦わせて、危ない目に合わせる。そして、今も…」
「結局、君を頼るんだ」
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作者名:hina | 作成日時:2021年7月30日 17時