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次に狙うのは左肩と右膝だった。
あとは手の攻撃に注意しながら二手に別れ、一斉攻撃をする。
はずだった。
キメラの動きが急に早くなり、左右の腕がコマンダー達を襲った。
コマンダー達は襲い来る腕を避けるが、風圧やヒットで壁まで飛ばされた。
一方、ギークは何かを思い出し、手を素早くタッピングした。
ギーク「ドクター。お願いがある」
ドクター「何?」
ギーク「これにドクターのストーンエネルギーを注入してほしい」
グラフィックコンピューターの前で丸い形をした光が2つ。
ドクターはすぐに丸い形に向かって結界能力があるストーンエネルギーを注入した。
丸い玉は一瞬ピンクに光り、透明に戻った。
今度は水色と紫の光がそれぞれに注入された。
丸い玉は強弱を付けながら光ると水色と紫の玉が出来上がった。
出来上がった玉をギークはラピットファイヤーとバレットにストーンを通じて転送した。
ギークから送られてきた玉を。
ラピットファイヤーはレーザーファントムガンに。
バレットはパワードブラスターに。
それぞれ融合させた。
2人は銃をキメラに向けて撃つ。
弾がキメラの体に命中すると稲妻の網が発生し、キメラを包んだ。
ラピットファイヤーが「よし!」と口角を上げる。
が稲妻の網はキメラの雄叫びと共に消え去り、すぐに表情を歪めた。
バレット「ちっ!」
舌打ちしたバレットはラピットファイヤーと視線を合わせると大きく頷いた。
2人はもう一度、キメラに稲妻の網を撃つ。
今度は連続して。
何度も。
何度も。
繰り返し撃った。
銃のエネルギーが消えるまで。
やがて、エネルギー切れを知らせるカチカチとした音が聞こえた。
何重にも張られた稲妻の網はキメラの動きを止めた。
狙いを定めたSHINOBIが飛び上がり、左肩にハイパーマキビシを投げて埋め込んだ。
透かさず、スコープがハイパーマキビシにエネルギー弾を当てた。
衝撃でハイパーマキビシは爆発し、キメラの左腕を落とした。
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作者名:hina | 作成日時:2021年7月30日 17時