Twin EARTH ～心にきづく～ 3 (ページ20)

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昨日。

2人が囚われた施設で。

ドクター「貴方は君主」

コマンダー「どうしてここに…」

君主「我は国を治める者だ。この場所を知っていて当然」

お互いの間に緊張した空気が流れる。

先に言葉を投げ掛けたのは君主の方だった。

君主「君達の狙いはやはり、この装置だったようだな。電磁波の流れを変え、シャインアースを滅ぼそうとするか」

ドクター「やっぱり、貴方達は真実を知っていたのか」

君主「当然。英雄が隠した真実は世に出てはならない。英雄は人々の誇りでなくてはならない」

ドクター「そのために真実を隠してきたんだ」

君主「それが我々君主が代々受け継がれてきた事だから」

コマンダー「そのためには地球の巫女を犠牲にしてもいいと」

君主「仕方がない。我々にはこの装置を止める術を知らない。破壊しようにも結界が張ってあって出来ない」

ドクター「どうせ、やろうとも思わなかったんでしょ」

君主「英雄達が破壊出来なかったものをどうして私達が出来る？過去、破壊しようとした君主もいたが無理だった」

コマンダー「でも、このままでは溟月のスピリットは全て吸い取られ、命は尽きる」

君主「致し方がない。それに溟月様がお亡くなりになられても、次の巫女様が誕生する」

ドクター「何を言ってるの？溟月が亡くなったら、装置が暴走する可能性だってあるんだよ。それにこのままでは巫女同士、力の引き渡しも出来ない」

君主「そんなことはない。必ず、次も誕生する。そして次の巫女様にも犠牲になってもらう」

コマンダー「無茶苦茶だな」

ドクター「そんなにしてまで英雄の名誉が大事なの？」

君主「シャインアースの人々が平和に過ごす為には必要な事だ。もし、真実が明るみになったら、人々はパニックを起こす。モンスターが増えれば、人々は安全に暮らしていけない。我々はシャインアースの平和を守る事が使命なんだ」

コマンダー「シャインアースが平和ならグロウアースはどうなってもいい…と」

君主「お前達もそうだろ。グロウアースを守る為に装置の切り替えに来たんだろ。モンスター発生の電磁波をシャインアースに向ける為に」

コマンダーとドクターは目の前にいる君主にどうしようもなく怒りを覚えた。