Twin EARTH ～心にきづく～ 2 (ページ10)

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空には照りつける太陽。

地面には浅く溜まっている水。

周りには苔を身に纏っている木々。

流れる汗を手で払い、ファルコンJrとバレットはパシャパシャと音を鳴らし木々の間を歩いていた。

ファル「アッチィ。まさか、こんな所とは思わなかったぜ」

バレット「ほんとに。太陽と湿気。最悪の組み合わせだよね」

文句を言いながら2人は今朝の事を思い返していた。

　

自室でぐっすりと寝ていた2人は朝早くにドクターに叩き起こされた。

ドクターの部屋に行くと彼は1本の茎に小さな丸い実が沢山と付いている草と半透明の青い鉱石の写真を見せた。

それが一体何なのか訳が分からない2人は説明を求めようと口を開けるそれよりも早く、ドクターが一言放つ。

ドクター「これ。採ってきて」

益々もって訳が分からなくなった2人は今度こそ、ドクターに説明を求めた。

ドクター「何言ってるの。コマンダーを治す為の薬草と鉱石。必要なの。だから、採ってきて」

2人の拒否を一切認めないと言わんばかりのドクターが、それはそれは素晴らしい笑顔を見せた。

ファル「だんだん本性を現すようになってきたな。あいつ」

バレット「いい意味で良かったと捉えるべきか」

ファル「こんなの。コマンダーの為じゃなかったら、来てなかった」

バレット「確かに」

悪魔のような笑顔を思い出しながら、ファルコンJrとバレットは溜め息を溢した。

文句を言っている2人の耳にパシャンパシャンと音が聞こえてくる。

その音はだんだんと近付いてきた。

2人はゆっくりと振り返る。

ファル「で。何であいつが一緒に付いてくるんだよ。あいつは待機班だろ」

バレット「俺もそう認識してる」