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その日の夜。



ギークと明は研究室で腐食しているスピリットストーンの解明に勤しんでいた。





コマンダーがいきなり倒れ、パニックになっていたせんせーションズの前に明が現れた。

明のスピリットストーンの力で全員を転送し、コマンダーはすぐにメディカルセンターのベッドへと運ばれた。

「あとは1人でも大丈夫」と言うドクターにコマンダーを任せて、ギークと明は皆のスピリットストーンを持って研究室へ。

他のせんせーションズはやる事がないので各々自由時間となった。





研究室では大きめのガラスケースに皆から預かったスピリットストーンが並び、ケースの中を光線が何度も往復している。

モニターには今日の戦いのシーンが繰り返し再生され、もう1つのモニターには文章が一定のリズムで流れている。

明「やはり、原因はこの粉か」

降り注ぐ黄色い粉が画面いっぱいに広がっている。

ギーク「うん。この粉がスピリットストーンを腐食してる」

明「黄色い粉は背中にあるこぶを砕いたら出てきた。と言うことは。他のこぶを砕くと同じ現象が起こるかもしれないな」

ギーク「可能性大」

明「何か手はあるか?」

ギーク「腐食してるスピリットストーンを綺麗にする事は出来るけど。いくら綺麗にしたところで黄色い粉対策をしない限り、再び腐食される。ちょっと時間頂戴よ。調べてみるから」

明「頼んだよ」

ギーク「了解」





ギークと明がスピリットストーンの腐食について話し合っていた頃。

ドクターも同じ事について調べていた。

メディカルセンターで皆がいなくなったのを確認して、ドクターはコマンダーの部屋に転送した。

ヒーリング線で判断しなくてもドクターにはコマンダーが何故倒れたのか分かっていた。

ドクター「参ったなぁ。こんな事になるなんて」

カード式のパソコンから投影されたキーボードを動かしている手を止めて、ベットで眠るコマンダーをちらりと見た。

意識だけを見るならあと数時間でコマンダーは目覚める。

問題はミッションだ。

このままの状態なら、確実に戦いに支障が出る。

ドクター「やっぱり、これしかないか」

キーワードを入力するとモニターにはずらりと単語が並ぶ。

そのうちの1つをタップすると地図が出てきた。

ドクター「問題は僕1人ではここの攻略は難しいって事だな。さて、どうするか」

顎に手を置き、ドクターはうなり始めた。

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作者名:hina | 作成日時:2021年6月5日 19時

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