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スコープが向かった先は副司令の部屋。

明のプライベートルームだった。





明「来るとしたら君だと思っていたよ」

突然の訪問にさほど驚きもせずに寧ろ、予想さえもしていた明にスコープは確信を得た。

スコープ「やはり、明は知っているんだな。彼らの目的」

明「いや。本当に知らないんだ」

スコープ「本当に?」

明「本当に聞いていない。ただ…」

スコープ「ただ?」

明「想像はしている」
 




そういうことか…とスコープは納得した。

レセプションルームで『2人は目的を教えてくれなかった』と言ったきり、それ以上その話題を口にはしなかった。

いつもの明なら、謎となる事柄を解明する為に情報を得ようと皆に話を聞く。

明は副司令とあって、そこの駆け引きは上手い。

大事なところを隠しつつ、それを裏付ける為に相手と会話するのだ。

2人がシャインアースに来た目的は自分達にとって最大の謎だ。

それなのにそれについて解明しようとしない。

だから、本当は目的を知っているのではないか…とスコープは考えた。




しかし、実際、明は本当に知らなかった。

ならば何故、彼らの目的に関して話題にしなかったのか。

それは明が想像した事は表に出せないものだったから。

口を閉ざすスコープに明はじっと彼の答えを待った。

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作者名:hina | 作成日時:2021年6月5日 19時

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