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誰もが信頼と疑念の感情が交差する中。

ギークが口を開いた。

ギーク「俺達は何も知らなすぎだね」

SHINOBI「どういうこと?」

ギーク「彼らの事が何も分かってないって事」

ソニック「それを言うなら、皆もそうだろ」

スコープ「俺達は自分の過去を誰にも話さない。私情を持ち込まない。それがルールだから」




そう。

せんせーションズは人々の平和の為に戦う。

それが何においても最優先する事項。

だからこそ、自分達の過去は話さない。

誰も、お互いの過去は知らない。




ギーク「確かにそのとおりだけど、一切話さないわけじゃないよね」

バレット「ごめん。ちょっと、意味が分からない」

ギーク「例えば、さっき話していた2つの地球」

その話題が出た時、幼い頃、両親がしてくれた話をした。

SHINOBIは忍者の末裔だと公表している。

ギーク「他にもちょっとした日常の思い出を話す時もあるし、自分の嗜好、趣味、性格とかも話したりもする」

ラピット「確かに…」

ギーク「でも、彼らは趣味どころか嗜好さえも話さない」

ファル「言われてみれば…」

SHINOBI「それはやっぱり、裏で何かをしてたから、話さないとか」

ギーク「さあ?どうだろ。そこのところどうなのよ。明」

会話に参加しない明を不信に思ったギークが問いかける。




明は副司令官だ。

何かを知っている。

もしくは、何かを掴んでいる。

そうでなければ、明の父親である総司令まで連れて行かれるはずがない。

2人は情報を共有している。

そもそも、コマンダーとドクターをせんせーションズに入れたのはこの2人だ。





今、起きた出来事に最も情報を持っているであろう明に視線が集中する中、彼は小さく息を吐いた。

明「コマンダーとドクターが連れていかれたのは、多分、彼らの正体が国に知られたからだろうな」

ファル「正体…」

明「彼らは……」

静か過ぎる部屋に明の低い声だけが流れた。





明「グロウアースの人間だ」

第11章 1→←5



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作者名:hina | 作成日時:2021年6月5日 19時

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