Twin EARTH ～心にきづく～ 2 (ページ25)

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作戦会議を終了し、せんせーションズは再び、禿山にやって来た。

ギークが調べたところ、キメラは禿山の中をうろうろしていると言う。

山の中に続くトンネルを歩いているとどこからともなくカビ臭が鼻の奥をつついた。

ファル「これもキメラのせいか？」

ソニック「だろうな」

ラピット「こんな狭いトンネルで万が一キメラと出くわしたら、大変だな」

何となく想像していまい、ラピットファイヤーは身震いした。

禿山の中央には大きく開けた空洞がある。

せんせーションズはそこを目指していた。

20分程歩くとギークの言っていた通り、開けた場所に着いた。

上は吹き抜けになっていて、青々とした空が見えている。

不思議なのは中央に小さな家がぽつんとあった事。

その家は一体いつ建てられたのか？と疑問に思うほど古くて、壁の至るところに亀裂が入っていた。

ソニック「何でこんなところに家が？」

SHINOBI「かなり古いね。いつ、建てられたものなんだろう？」

ファル「ってかここで生活してたのか？かなり不便だぞ」

キョロキョロと頭を動かし、古い家と周囲を見渡す。

スコープ「確かにこんな山の中に住むメリットなんてあるのか？」

バレット「人間嫌いとか？っておい！」

1歩後ろにいたコマンダーが皆の横をスタスタと通り抜け、扉を開けた。

コマンダーの後ろから6人が家の中を覗き込む。

当然のごとく人はいなくて、少しだけカビのような異臭がした。

中に入ると床に溜まった埃が微かに舞い、せんせーションズの足跡がくっきりと浮かんだ。

床や棚には亀裂が入っていたり、錆び付いてたり、中には壊れている物があちらこちらに散乱している。
何よりも隅に張られた幾つもの蜘蛛の巣が長年人が住んでいない事を証明していた。

コマンダー「どうやら、人は住んでいないみたい」

ラピット「いつからいないんだろ」

スコープ「かなり前みたいだな」

ソニック「これ何だろな」

部屋の中央にある大きなテーブル。

その上に何かを隠すように汚れた布が掛けられている。

コマンダーはその布を掴むと埃がたたないようにそっと取った。