6 ページ17
強風が止み、身体を起こす。
ギーク「ごめん。やっぱり、この鉱石ではもたなかった」
額から赤い液を流しながら、ギークは顔をあげる。
ファル「ギークのバカが」
バレット「大人しく向こうにいれば良かったのに」
ギーク「ほんとにね」
お互い笑みを浮かべると「今度こそ最後だ!」とでも言いたいのかモンスターが雄叫びを上げて、羽を広げた。
今度こそ、3人は死を覚悟した。
ところがいつまで経っても、モンスターは羽を広げたままで攻撃してこない。
バレット「攻撃が…来ない?」
3人が訝しんでいるとモンスターの悲鳴が大空に広がった。
次の瞬間、3人は目にした。
モンスターの羽が切り落とされ、遅れて体幹も落ちていく様を。
羽と体幹が地上に到達すると薄く溜まっていた水が跳ね上がり、辺りに地響きのような音をさせ、木々は大きく揺れた。
一体何が起きたのか。
疲労と痛みと出血で意識が朦朧としてきた3人の前に1つの人影が地面に下り立った。
人影はゆっくりと近付いてくる。
意識が薄れていく中、3人は人影の顔を認識する。
ファル「コ…マンダー……」
完全に視界は暗くなった。
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:hina | 作成日時:2021年6月5日 19時