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誰もいないパソコンが置かれた部屋の天井の通気口が静かに外された。
長い足が開いた通気口から伸びると紫のタキシードに包まれたスペード(雄也)が軽やかに着地する。
その後にダイヤ(光)、エース(涼介)と続いた。
3人が降り立つとすぐに中央の台に置かれたパソコンを見つける。
ダイヤ「なーんか、腑に落ちないねぇ」
眉間にしわを寄せて訝しむ。
スペード「ここまで特別な罠はなし。移動スムーズ」
こちらも表情が歪んでいる。
その隣でエースが通信機に手を伸ばしていた。
エース「パソコン周囲に罠は？」
ジャック(大貴)『警報を知らせるレーザーがあったけど、解除済み』
キング(慧)『気を付けて。何もかも上手く行き過ぎる。絶対、何かあるはずだから』
エース「分かってる。何かあったら、よろしく」
キング『了解』
通信が切れると3人は再び、パソコンに視線を向けた。
スペード「罠はなし。持ち主もいない。まさしく怪しいとしか言いようがない」
ダイヤ「どうする？このまま、持っていくか？」
エース「うーん。持ち主がいないのも気になる」
スペード「確かにねぇ。大事なパソコンが狙われているのに持ち主がいないなんて」
ダイヤ「実はそんなに大事じゃないとか？」
エース「それはないと思うけど…」
ダークストーンは必ず、その人の心の拠り所になって精気を吸い取る。
エース「でも、いつまでもこんなところにいるわけにはいかない」
スペード「そうだな」
細心の注意を払いながら、スペードはパソコンを手にした。
刹那。
唯一の扉が勢いよく開いた。
「「！！」」
名前も顔も知らない警備員と2人で裕翔はパソコン部屋の前で緊張を抱えながら、嫌な予感を感じていた。
裕翔(可笑しい。予告時間が過ぎたのに何も起こらない)
時計を睨みながら、ポケットに突っ込まれている携帯を掴む。
裕翔(宏太に連絡してみよう)
刹那。
パソコン部屋の扉が勢いよく開いた。
裕翔「！！」
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hina(プロフ) - 涼愛さん» 有難うございます。嬉しいです。次回作は…あると思います。 (2021年3月24日 20時) (
レス) id: 255c6bfbbf (このIDを非表示/違反報告)
涼愛 - こちらこそこのような素敵なお話を読ませて頂けて光栄です！次回作などありましたら楽しみに待ってます！ (2021年3月23日 22時) (レス) id: 538180af25 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 涼愛さん» ほんとですね。誤字を教えてくれて有難うございます。感謝です。 (2021年3月23日 20時) (レス) id: 255c6bfbbf (このIDを非表示/違反報告)
涼愛 - 最後の最後ですみません！スペードのところが裕翔くんになっていて気になったためコメントしました。差し支えなければ訂正お願いします(--;) (2021年3月23日 7時) (レス) id: 538180af25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2021年2月8日 21時
