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AM5:00
もうすぐ日の出の時刻だというのにダークストーンで覆い尽くされた空はどこまでも真っ暗だった。
ダークストーンの影響を受けている人達は感情を爆発させていたり、眠っていたりしている。
そんな中、涼介達は和食屋『JUMP』の屋上に集まった。
涼介「じゃ、皆のジュエリーを…」
真っ暗な空を見上げた後、涼介は手を差し出した。
その手に戸惑う4人。
涼介「皆のジュエリーが必要なんだ」
もう一度、協力を求める。
真っ先に答えたのは慧だった。
慧「持っていてはダメか?力を使う時は絶対、側にいるから。俺は持っていたい」
固い意志を持って慧は涼介の目の前でアレキサンドライトをギュッと握りしめた。
雄也「俺も同じだ。俺はこいつと長い間一緒に居た。最後まで一緒に居たい。勿論これからも」
光「俺も。ダークストーンの浄化は怪盗y-ELLOW-voiceの仕事だ。最後までやり遂げたい」
涼介は小さく息を吐くと大貴に視線を向けた。
その視線に大貴は戸惑った。
大貴「えっ…と。俺は…」
大貴は迷っていた。
渡したくないのが本音だがこれはもとは涼介の物だ。
その本人が「渡して」と言っているのだから、渡した方がいいのだろうが…。
大貴が躊躇していると隣に立っている慧がこっそりと話しかけてきた。
慧「涼介と別れたくなかったら渡すな」
それはとても小さな声でよく聞かないと聞き取れないほどだったが、大貴にはしっかりと聞こえていた。
何故、慧がこんな事を言ったのか。
その理由が大貴にはよく分からなかった。
でも、この時は慧の言うとおりにした方がいい。
直感でそう思った。
だから、右手に感じるルビーを固く握りしめた。
大貴「俺も持っていたい。俺だって怪盗y-ELLOW-voiceの一員だから」
その直後涼介は「お前もか」と言わんばかりの顔をした。
涼介「分かった。じゃあ、始めるぞ」
そう言うと涼介は4人に背を向けて街全体を見渡した。
涼介は両の掌を上に向けて静かに瞼を閉じる。
やがて、掌の上に白く輝く光が球体となって現れた。
と同時に4人の手に握られているジュエリーも光る。
光の球体は徐々に大きくなると一気に空高く舞い上がった。
刹那。
光は四方に弾け飛び、空全体を光で覆い尽くすと4人は白い光に飲み込まれ、その眩しさで瞼を閉じた。
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hina(プロフ) - 涼愛さん» 有難うございます。嬉しいです。次回作は…あると思います。 (2021年3月24日 20時) (レス) id: 255c6bfbbf (このIDを非表示/違反報告)
涼愛 - こちらこそこのような素敵なお話を読ませて頂けて光栄です!次回作などありましたら楽しみに待ってます! (2021年3月23日 22時) (レス) id: 538180af25 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 涼愛さん» ほんとですね。誤字を教えてくれて有難うございます。感謝です。 (2021年3月23日 20時) (レス) id: 255c6bfbbf (このIDを非表示/違反報告)
涼愛 - 最後の最後ですみません!スペードのところが裕翔くんになっていて気になったためコメントしました。差し支えなければ訂正お願いします(--;) (2021年3月23日 7時) (レス) id: 538180af25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina | 作成日時:2021年2月8日 21時