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場の空気が一瞬で静寂に変わり、全員が裕翔の方に振り向く。
その行動に戸惑った裕翔だったが、側にいてくれる仲間の存在を感じ、言葉を繋げた。
裕翔「涼介…さん。今までごめんなさい。あの時…父さんは真実を言っていた。でも、俺は現実から目を反らしてた。憎しみだけに目を向けてた。そうしたら、自分が抑えられなくなって…あなたの命を何度も狙って…」
涼介「謝らなくていい。それは君のせいじゃない」
雄也「そういえば、何で彼だけ2回も浸食されたんだ」
涼介「ああ。それは多分、彼のダークアイテムが吸収するものだったのかもしれない」
光「吸収？」
涼介が言うには両親を突然失った悲しみで絶望し、ダークストーンが現れた。
そのダークストーンは直接裕翔の心に浸食し、彼の憎しみを少しずつ強くしていった。
憎しみが蓄積されて憎悪に変わった時に現れたのが父のライター。
それは浄化されたが長年ダークストーンに浸食されていたせいで、ダークストーンの気配に心が影響しやすくなってしまった。
慧「だから、一度浄化されたのにも関わらず、ダークストーンの異常発生に体が影響しやすくなってしまったわけだ」
涼介「そういう事。だから、俺に対する憎しみが抑えられなくなったのは君のせいじゃない。ダークストーンのせいだ」
大貴「それって大丈夫なのか？」
涼介「大丈夫だ。今はラピスラズリがある。それが彼を守っている」
裕翔「どうりで」
何処か黒く濁っていた心が今はスッキリしている。
侑李「それならもっと早くにジュエリーをくれると良かったのに。こんなに裕翔が苦しむ事はなかったんだ」
宏太「いや。それは難しいんじゃないかな」
侑李「何で？」
宏太「さっき言ってただろ。ジュエリーは本人から出現したものでないと扱えない…と」
圭人「それに憎しみに囚われている中島くんは敵だと思っている彼からジュエリーを貰っても、すぐに捨ててしまうんじゃないかな」
侑李「あ……。そっか。そうだよね」
しゅん…となる侑李。
裕翔はそんな彼の気持ちが嬉しかった。
裕翔「有難う。俺の事心配してくれて」
侑李「うん…」
雄也「よし！行くか！」
光「ああ。怪盗y-ELLOW-voice。最大ミッション！」
大貴「史上大作戦！」
慧「だから、ちょっと違うって…まあいいや。涼介！」
涼介がフッと口元に笑みを浮かべた。
PM23:40。
時刻はもうすぐ0時を回ろうとしていた。
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hina(プロフ) - 涼愛さん» 有難うございます。嬉しいです。次回作は…あると思います。 (2021年3月24日 20時) (
レス) id: 255c6bfbbf (このIDを非表示/違反報告)
涼愛 - こちらこそこのような素敵なお話を読ませて頂けて光栄です！次回作などありましたら楽しみに待ってます！ (2021年3月23日 22時) (レス) id: 538180af25 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 涼愛さん» ほんとですね。誤字を教えてくれて有難うございます。感謝です。 (2021年3月23日 20時) (レス) id: 255c6bfbbf (このIDを非表示/違反報告)
涼愛 - 最後の最後ですみません！スペードのところが裕翔くんになっていて気になったためコメントしました。差し支えなければ訂正お願いします(--;) (2021年3月23日 7時) (レス) id: 538180af25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2021年2月8日 21時
