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涼介「……り。侑李!」
涼介が侑李の前で手をパタパタと振っている。
侑李「あっ…」
涼介「何。そんなにあの子達が気になるんなら、行ってみるか?」
侑李「ううん。いい」
ダイキ「あの手は寄ってくるとしたら霊の類いだな」
侑李「うん。霊の類いだったら、僕達にはどうすることも出来ない」
精霊術師と守護精霊が倒せるのは闇の者だけ。
他は見ることは出来ても戦うことは出来ない。
侑李「ごめん。帰ろう」
歩き出した一同の元に突然、背後から悲鳴が届いた。
一斉に振り返ると女子高生にゆっくりと近付く魔物。
ケイ「うっそ!何で魔物が?」
コウタ「そんな感じはなかったよな!」
侑李「3人ともまだ戦える?」
5人は魔物退治をした帰り道。
まさかの2戦目。
ダイキ「当然!」
コウタ「問題なし!」
ケイ「涼介が補給してくれたら……」
涼介「ケイ!こんな時にふざけるな!」
侑李「もう!とにかく開放するから!開!」
カラフルな色の公園もベーシックな色の屋根が並ぶ住宅も全てが一色になり、叫び声をあげた女子高生がいなくなった異空間で5人は魔物と対峙していた。
が、目の前にいる魔物がその場から動かない。
ケイ「何あれ?」
涼介「攻撃してこないな」
ダイキ「どうする?攻撃する…か?」
一向に攻撃してこない魔物に対し、やりにくそうに言う。
コウタ「う〜ん」
どうしたものか。
コウタが考えていると魔物がぐにゃりと形態を変え出した。
侑李「気持ち悪っ」
思わず呟く侑李。
魔物はまた形を変え、最終的には2mぐらいの太い柱になった。
ダイキ「何したいんだよ」
すっかり戦闘態勢を解いてしまったダイキが呆れた。
刹那。
それぞれの5人の足元に黒い円が描かれた。
ケイ「しまった!」
5人は自由を奪われる。
ダイキ「動かねぇ!」
侑李「何で体が動かないの?」
コウタ「油断した」
体を動かそうと必死に手や足に力を入れるが、まるでコンクリートのようにピタリと動かなかった。
一同が動かない体に奮闘している中。
涼介「何で皆動かないんだ?」
その一言にハッとすると4人は涼介の方に唯一動かせる頭を振り向かせた。
ダイキ「お前動けるのかよ」
涼介「う…ん」
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hina(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - 本当に好きすぎます…!!これからも楽しみにしてますね! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina | 作成日時:2019年12月7日 21時