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次の瞬間。
7人の目に信じられない光景が飛び込んできた。
炎が渦を巻き、舞い上がる一本の柱。
炎の柱は猛スピードで渦を広げながら海を一気に押し退けて広がっていく。
熱風がケイ達を襲う。
思わず、目をつぶり、腕で顔を庇い、コウタは侑李に覆い被さった。
風が治まり、少しだけ熱気が和らぐと一同は自分の目を疑った。
海だった場所は砂の大地に変わっていた。
それは絶対に起きるはずのない現象。
海の水が干上がっている。
一同は言葉を失い、呆然としていた。
ダイキ『ケイ……ケイ!』
ケイ『ダイキ!?』
我に返ったケイがダイキの声に答える。
ケイ『お前、何をやってる……』
ダイキ『そんな事は後!今、涼介を抱えてそっちに向かってる。俺の存在を感じたら水の結界を張ってくれ!」
ケイ『はあ?何を……』
ダイキ『そんな事、お前なら分かるだろ!後、コウタにでかい堤防を作って、ヒカルの結界でそれを強化してくれ!』
瞬間、ハッとするケイ。
ダイキの言わんとすることがすぐに理解できた。
ケイ『分かった』
ケイはすぐに後ろに振り向くと未だに呆然としているコウタとヒカルに叫んだ。
ケイ「コウタ!」
ケイの叫び声はコウタだけでなく、周りの皆も我に返らせた。
コウタ「なっ…なんだ」
ケイ「今すぐ、堤防を作れ!ヒカルはその堤防を強化する結界を!他の人は堤防の後ろに隠れて開放を!」
コウタ「何言ってる……」
ケイ「早く!!もたもたしてる暇はない!荒波が押し寄せてくる!」
そう。
ダイキが炎で海を蒸発させた事によって、蒸発した部分を埋めようと海水が流れている。
その流れは速く、力強い。
このままでは確実に大量の海水が陸にまで及ぶ。
開放を行えば、異空間に変わるので建物や人々に問題はないが自分達はそうはいかない。
必ず、海水に巻き込まれる。
ケイの言葉でやっと状況を理解した一同が慌て出した。
ユウヤ「マジか!」
侑李「嘘でしょー!?」
裕翔「荒波って!ダイちゃん何したのさー!」
圭人「だっ…大丈夫なの!?」
コウタ「とにかく、皆は俺とヒカルの後ろに!侑李は開放!」
侑李「分かった」
侑李が頷くとコウタの後ろで開放を行った。
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hina(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - 本当に好きすぎます…!!これからも楽しみにしてますね! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina | 作成日時:2019年12月7日 21時