第8章 1 ページ7
悲しい戦いに幕を下ろしたその夜。
自然公園にある浅瀬に月の光に照らされて1人の男が立っていた。
口元に笑みを浮かべている男の手には水色に光るものが握られていた。
「これで3つ目。順調。順調」
男はこの状況を楽しむように水色の光を上に投げて、キャッチした後、闇の中に消えていった。
数日が過ぎた。
優衣は病気が進行して、修也は看病の過労で亡くなった…とされた。
お葬式には沢山の人が訪れた。
勿論、裕翔も親戚側として参列した。
裕翔は涙を見せることはなかったがその表情には悲しみと疲労が現れていた。
それから、更に数日。
葬式を終えた日から裕翔はずっと部屋に籠っている。
圭人「どうしたら、裕翔元気になってくれるかな？」
侑李「こればかりは僕達は何も出来ないよ」
涼介「自分で乗り越えるしかない。裕翔の為に何かしたいけど」
3人が同時にため息を落とす。
頭上に黒い雲を浮かべている主人側の様子を横で見ている精霊達。
ダイキ「暗い。暗すぎる」
ヒカル「まあ、気持ちは分かるが……」
ユウヤ「あいつらまで暗くしてどうする」
ケイ「こっちまで暗くなるよ」
コウタ「弱ったなぁ」
同じようにため息を落としていた。
そんなところにリビングの扉が開く音がした。
裕翔がゆらりと姿を現す。
主人側が勢いよく立ち上がり、裕翔の側に駆け寄った。
「「裕翔！」」
裕翔は顔を下に向けたまま何も話さない。
圭人「裕翔。大丈夫？」
侑李「元気出しなよ」
涼介「裕翔には俺達がいるだろ」
各々、声を掛けるが裕翔は口を閉じたままだ。
ヒカル「裕翔。話ならとことん付き合うぞ」
ダイキ「元気だせって！」
コウタ「そうそう」
ユウヤ「裕翔にもいつかいいことがある」
ケイ「人生いろいろだよ」
仲間の必死の呼びかけに反応しない裕翔。
全員が言葉に詰まった。
どう声を掛けたらいいのか、必死で頭を駆け巡らせた。
掛ける言葉を探していると。
裕翔「見て見て！このやますっごく可愛くない？」
満面の笑顔を見せて、何かの本を掲げた。
「「………………はあ？」」
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hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» お久しぶりですね。まあ、2歳なので……。覚えてるのは難しいでしょうね(笑) (2019年11月22日 20時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - お久しぶりです！！…涼介はダイキとの契約の時のこと覚えてないんですね 笑 続き楽しみにしてます♪ (2019年11月22日 0時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» すみません。返事を返していない事に気付きました。もう少し、物語は続くのでお付き合い下さい。 (2019年11月11日 20時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - これからどうなるのか、気になり過ぎます！！！！ (2019年10月19日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» すっごく伝わります。ただ、コメント忘れても大丈夫です。楽しんでくださってると思うだけでも嬉しいですから。本当に有難うございます。 (2019年10月17日 21時) (レス) id: 3a7570e4ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年9月6日 20時
