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ケイ「あの……」
叔母「何?」
ケイ「貴方は涼介をこれからどうするつもりですか?」
涼介の両親が亡くなった時、叔母は涼介を引き取る気でいた。
しかし、2人が周りに迷惑かけないようにして育てるからと熱望したので叔母は諦めた。
だが、今回の事で涼介は傷付いた。
2人が良かれと思って行動した事が結果的に良くない方向にいってしまった。
限界も感じた。
だからといって、今さら叔母に預けるのも嫌だ。
妹「その事。貴方達から涼介を取り上げるつもりはないから安心して」
ダイキとケイは心の底から安堵した。
今さら涼介と離れる事なんて出来ないから。
妹「貴方達はもう家族じゃない。家族をバラバラするなんて私には出来ない」
ケイ「あっ。そうか。家族だ」
ダイキ「何?急に」
ケイ「家族だ。涼介にとって俺達は家族だ」
ダイキ「なるほど。有難う。これで涼介が俺達の事を説明出来る」
喜ぶダイキとケイに叔母は微笑んだ。
叔母「それと。今度、うちの子をここに連れてくるわ」
ダイキ「えっ?何で?」
叔母「うちの子は涼介と同じ歳だから友達になれるでしょ。そうすれば、涼介も少しは人に慣れる。とは言っても、うちの子は極度の人見知りだから、慣れるまで時間はかかるかもしれないけれど」
ケイ「いいの?」
叔母「ただし、魔物退治には巻き込まないでちょうだい。あと、魔物の話もしないで。その事は折を見て私が話すから」
「「有難うございます!」」
本当にこの人には頭が上がらない。
2人は感謝しかなかった。
精霊の自分達を涼介の家族と認めてくれて、自分の子供を紹介してくれる。
そうして、数日後に涼介と侑李は出会った。
実は2人が同じ小学校だと知ったのはその時だった。
それから、ダイキとケイは涼介に両親の死について話した。
叔母の言うとおり、涼介には知る権利があるから。
ただ、詳しい事は涼介が受け止められる歳になるまで待とうと決めた。
両親の死は涼介にも関係してくることだったから。
でも、両親がどんな人達だったのか話し、写真も見せた。
実際のところ、両親の話は2人にとって辛い事を思い出させる時があったが、喜ぶ涼介に笑顔が見られるならいいかと納得した。
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hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» お久しぶりですね。まあ、2歳なので……。覚えてるのは難しいでしょうね(笑) (2019年11月22日 20時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - お久しぶりです!!…涼介はダイキとの契約の時のこと覚えてないんですね 笑 続き楽しみにしてます♪ (2019年11月22日 0時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» すみません。返事を返していない事に気付きました。もう少し、物語は続くのでお付き合い下さい。 (2019年11月11日 20時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - これからどうなるのか、気になり過ぎます!!!! (2019年10月19日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» すっごく伝わります。ただ、コメント忘れても大丈夫です。楽しんでくださってると思うだけでも嬉しいですから。本当に有難うございます。 (2019年10月17日 21時) (レス) id: 3a7570e4ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina | 作成日時:2019年9月6日 20時