ゆーと ページ49
大貴「何…してるんだ?」
宏太「まだ話は終わってないぞ」
涼介「勿論、説明はするよ。でも、その前にやる事がある。10分程待って」
光「やる事って?」
涼介「世界の環境チェックと人々への報告の手配。あとセントラルコンピュータの調整とファーストとセカンドの起動の準備など」
手を動かしたまま涼介兄さんは答える。
そのキーボードを打つ手が早すぎる。
モニターだって目で追えない。
映り変わり激しすぎ……。
それに涼介兄さんが何を言っているのか分からない。
俺は全てにおいて唖然としていた。
雄也「ファーストにセカンド?それにセントラルって、一介のミドルでそんな事不可能だ!」
宏太「そうだ。特にセントラルは他のコンピュータで制御出来るものじゃない」
困惑する俺達の疑問に慧兄が代わりに答えてくれた。
慧「このミドルはセントラルと繋がっているんだ」
一瞬、何を言っているのか分からなかった。
ミドルとセントラルが繋がっている?
侑李「そっ、それって可能なの?」
雄也「無理だ!セントラルとミドルを繋げるなんて!」
慧「俺も最初はそう思ったよ。でも、実際に繋がっているんだ」
宏太「あり得ない。これは立派な犯罪だ」
慧「宏兄の言うとおり。これは犯罪だ。でも、これをしたのは……父さんと母さんだ」
大貴「ええっ!」
そんな……。
父さんと母さんがこれをしたなんて。
なんか…ショック。
圭人「父さんと母さんが…」
宏太「管理職である父さんなら……確かに可能だな」
雄也「そうだな」
ショックを受けている俺達とは裏腹に宏兄と雄兄だけは冷静に分析している。
雄也「でも、何で繋げる必要があったんだ?」
涼介「その事についても説明するよ」
いつの間にか作業を終えた涼介が何かを抱えて立っていた。
涼介「これを……」
抱えていた物を宏兄に差し出す。
それはA6サイズくらいのボードだった。
宏太「これは…何だ?」
涼介「それは………最後のメッセージが入ってる」
慧「涼介。父さんと母さんだ」
何故、慧兄がわざわざ、メッセージの主を強調したのか。
何故、兄達が「涼介は死んだ」と言ったのか。
目の前にいる涼介は何者なのか。
この時の俺は父さんと母さんの最後のメッセージが気になって忘れていた。
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hina(プロフ) - 半チャーハン大盛さん» 有難うございます。最後まで頑張ります。ところで私は「様」を付けるほど偉くないので気軽に呼び捨てでいいですよ。 (2019年1月23日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» 有難うございます。お言葉を励みに頑張ります。 (2019年1月23日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
半チャーハン大盛(プロフ) - hina様の作品はどれも面白くて、とても続きが気になるような作品ばかりで驚かされてます!!今回の作品も毎日更新を楽しみに待ってます!!体調に気をつけて頑張ってください。応援してます!! (2019年1月23日 1時) (レス) id: d24a986904 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - とても見入ってしまう作品でした!!!更新頑張ってください!!!楽しみに待ってます!!! (2019年1月22日 2時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 渚さん» 2度目のコメント有難うございます。これから色々分かってきますのでお付き合い下さい。 (2019年1月7日 20時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina | 作成日時:2018年12月20日 20時