とある兄弟の未来物語 2

第11章 だいき ページ39

本日は光兄の手作りおやつの日。

待ちきれない俺と裕翔と侑李は3時前からウキウキ気分でダイニングにスタンバっていた。

光「圭人はもうすぐ来ると思うけど、上の3人は少し遅れるから、お先にどうぞ」

と俺達の前に置かれたのはチョコアイスinクッキー。

実はこれ。

俺がリクエストしたもの。

簡単に作れるおやつから始まって、それから少しずつ光兄の料理の腕前が上がってきた。

その頃に作ってくれたアイス。

当時はクッキーはなかったけど。





光兄が言っていたとおり、すぐに圭人がダイニングに姿を現した。

それからの全員でおやつタイム。

「「いただきま〜す」」

俺はアイスを1口、口に入れた。

大貴「かぁ〜。上手い！この甘冷たさがいいよな〜。アイス最高！」

俺がアイスの余韻に浸っていると3人から感じる冷たい視線。

侑李「おやじ…」

裕翔「アイスでその反応はないよなぁ」

圭人「甘冷たいって面白い言葉」

何とでも言え。

俺は美味しいアイスを食べて機嫌がいいのだ。

光「表現は別として、それだけ喜んで貰えると俺も作った甲斐があるよな」

にこにこと光兄が自分の分のアイスを持ってテーブルに着く。

侑李「表現は別として僕も大ちゃんの意見に賛成。すっごく美味しい」

裕翔「表現は別として俺も大ちゃんの言うとおり、口の中で感じる甘さと冷たさがいい」

圭人「表現は別として俺も大ちゃんの言うとおり、アイスいいよね」

大貴「さっきから、表現は別としてって何だよ！」

圭人「でもさ。初めての時に比べて光兄の料理、ほんと美味しくなったよね」

話を反らしやがった。

裕翔「それは言えてる。俺、光兄の手料理楽しみで仕方ないんだ」

侑李「僕も。なんかね。最近じゃ、不安になる時なんかは光兄の料理食べると安心する」

裕翔「分かる。俺もそう」

圭人「母さんの料理思い出すよ」

大貴「いっぱい食べれる」

光「有難う。それを言ってくれると俺も頑張ったかいがある」

そう言う光兄の顔がちょっぴり赤い。

大貴「もう毎日、毎食。これだったらいいのにな

圭人「ほんとに。そうなったら嬉しいね」

裕翔「この息苦しい生活も毎日が楽しいだろうな」

侑李「ね〜。毎日が頑張れる」

光「お前ら。おだてたって無駄だぞ。結構、大変なんだからな。作るの」

「「バレた…」」

光兄を褒めて手料理を毎日作ってもらおう作戦失敗。

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