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りょーすけ ページ3

いつもの管理室で僕は目を閉じていた。





兄弟に何かあったら、必ず動いてくれる宏太兄さん。

兄弟の思い出を残そうと写真を撮り続けている裕翔。

自分のやりたい事を見つけて、それをいずれ兄弟に披露したいとギターの練習をしている圭人兄さん。

兄弟に手作りの料理を食べさせたいと作っている光兄さん。

兄弟を楽しませたいとロボットを作っている大貴兄さん。

いずれも兄弟の事を思って行動している。



『とても仲が良い兄弟なんだ。涼介も一緒に過ごせば、きっと好きになる』



彼らの事をそう言われた事がある。

彼らと過ごすようになって4ヶ月。

少しずつだけど彼らの事が分かってきた。





とてもいい人達。

死なせたくはない人達。

何事もなく暮らしてほしいと思う……僕の兄弟。

ああ。

あの人達もそう願っていたっけ?

それと幸せになってほしい。

そうも言っていた。




あの人達の願いを叶える為に僕は何が出来る?

兄弟の為に僕は何をしなければいけない?




彼らが目覚めてからそんな事ばかり考えている。

でも、答えは見つからない。





僕は静かに目を開けてゆっくりと立ち上がった。

管理室を出ようと足を2.3歩進めた瞬間、僕の視界が突然、シャットダウンした。







ゆっくりと意識が戻ってくる。

瞼を静かに開けば、飛び込んでくるのはいつもの電気の光。

また、倒れたのか。

これで何度目だろう。

今年に入ってから、間隔が以前より短くなっている気がする。

そんな事をぼんやりと考えていると背中に柔らかさを感じた。

可笑しい。

確か、僕は床に倒れたはず。





慧「涼介。大丈夫か?」

右側から聞こえてくる声。

えっ?

僕の他に人がいる?

僕は今の状況を知ろうと体を起こし、辺りを見回した。





ここは医務室。

僕のいる場所は医療カプセル。

周りには慧兄さんと裕翔と侑李。

3人は真剣な眼差しを僕に向けている。

ああ……倒れている所を見つけてしまったんだな。

どうやって誤魔化そうか。

ゆーり→←けい



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 家族 , 山田涼介   
作品ジャンル:タレント
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hina(プロフ) - 半チャーハン大盛さん» 有難うございます。最後まで頑張ります。ところで私は「様」を付けるほど偉くないので気軽に呼び捨てでいいですよ。 (2019年1月23日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» 有難うございます。お言葉を励みに頑張ります。 (2019年1月23日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
半チャーハン大盛(プロフ) - hina様の作品はどれも面白くて、とても続きが気になるような作品ばかりで驚かされてます!!今回の作品も毎日更新を楽しみに待ってます!!体調に気をつけて頑張ってください。応援してます!! (2019年1月23日 1時) (レス) id: d24a986904 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - とても見入ってしまう作品でした!!!更新頑張ってください!!!楽しみに待ってます!!! (2019年1月22日 2時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 渚さん» 2度目のコメント有難うございます。これから色々分かってきますのでお付き合い下さい。 (2019年1月7日 20時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hina | 作成日時:2018年12月20日 20時

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