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裕翔side
裕翔「それで2人の出会いはなんだい?」
瑠花「よくぞ、聞いてくれたわ!私と宏太が運命の出会いをしたのは5時間前」
彼女は手を胸の前で組み、まるで素敵な思い出かのように話し始めた。
裕翔「意外と出会ってから短いんだね」
瑠花「2日前から私の大切なイチゴ農園にお化けが出るようになったのよ。困ったパパが知り合いに相談して、知り合いの知り合いに頼んだの」
光「遠いな」
瑠花「そこで来てくれたのが宏太だった」
雄也『俺もいるんだけどな』
瑠花「凄かったわ。お化けをあっという間に倒しちゃって。ほんと、すっごく格好良くて、素敵で」
裕翔「一目惚れなんだ」
瑠花「いやだ〜。はっきり言わないでよ〜」
あっ、照れてる。
雄也『だから、俺もいたんだけど』
瑠花「それで宏太に告白して、デートを申し込んだの。宏太ったら、二つ返事でOKしてくれて」
宏太「したか?俺」
瑠花「すごく楽しかったわ。2人きりのイチゴ狩り」
雄也『俺も親もいたけど』
光「初デートが悪霊出たところってどうなのよ」
慧「ホントに7歳なのか?」
涼介「最近の子は進んでるね」
リュウ『涼介、おやじみたいなのよ』
宏太「どうでもいいが、親には言ってきたのか?」
瑠花「心配してくれるの?優しいのね。大丈夫。置き手紙してきたから」
『宏太とあいのとうひこうに行ってきます。瑠花』
宏太「何か嫌な予感がする」
瑠花「うふふふ」
瑠花ちゃんは宏太さんの腕を掴み、寄り添っている。
疲れた表情の宏太さん。
大変だね。
涼介「ところで瑠花ちゃん」
瑠花「なあに?」
涼介「悪霊…じゃなかった。お化け、恐かった?何もされてない?」
瑠花「まあ、確かに恐かったけど、別に何もされていないわ。それがどうしたの?」
涼介「そう…か。じゃあ、最近、不思議な事起きなかった?」
急に涼介君は何を言い出すのだろう。
そう言えば、さっきまで笑顔だった光と慧の表情が固くなっている。
瑠花「貴方、占い師か何か?よく分かったわね。そうよ。あったわ」
涼介君の言ってる事が当たってしまった。
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作者名:hina | 作成日時:2023年5月20日 8時