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困惑の代弁師 1 ページ8

宏太side



涼介「ん〜。美味し〜」

リュウ『にゃ〜。美味しいのよ〜』




何だ。

この1人と1匹は。

似てる。

似すぎてる。

いや、その前に式が食べている。

式が人間の食べ物を食べるなんて聞いたことがない。

実際雄也は何も食べない。

ほら、雄也も唖然としているじゃないか。




涼介「宏太、有難う〜。凄く美味しい苺だよ」

リュウ『たまには役に立つのよ』

宏太「あっ、ああ。摘み立てだからな」

光「摘み立て?」

雄也『それ、さっき、宏太がイチゴ狩りで摘んできたやつなんだ』

光「イチゴ狩りぃ?お前が〜?」

宏太「わりぃか。成り行きだよ」

慧「似合わねぇ」

宏太「うるせぇ」

俺だってイチゴ狩りなんてものしたくなかったよ。

でも、あのガキが…。



「それ、私と宏太さんが愛を込めて摘んだのよ!笑わないでよね!」




「「!!」」




突如、聞こえてきた声に俺はかなり嫌な予感がして、ゆっくりと振り向いた。




思ったとおり、そこには7歳の女の子が腰に手を当てて立っていた。





ああ、やっぱり。

見覚えのある顔に俺は頭を抱えた。

雄也『何でここにいるんだ!』

「何故って愛する人の側にいたいと思うのは自然な事じゃない」

スタスタと歩き、当たり前のように俺の隣に座る。

宏太「俺の車に乗り込んだな」

「そうよ。私とのデートで摘んだイチゴをどんな風に食べてくれるか気になったの。そうしたら、まさか人にあげるなんて」

キッと涼介とリュウを睨む。

「まあ、いいわ。パパとママが大切に育てたイチゴを美味しそうに食べてくれたから、よしとするわ」

涼介「君の家で育てたイチゴなんだ。凄く美味しいよ」

「当たり前でしょ。うちのイチゴは世界一なんだから。それより、私の名前は瑠花って言うのよ。君って呼ばないで」

涼介「あっ、ごめん」

一瞬だけ不機嫌な顔をしていた瑠花だったが、自宅で作ったイチゴを誉められるとすぐに笑顔に戻った。





俺の前では光と慧がニヤニヤと笑っている。

光「羨ましいなぁ。デートなんて」

慧「お前、ロリコンだったのか」

宏太「お前ら」

瑠花「あら、貴方って子供と大人の恋愛をそんなふうに捉えるのね。私はたまたま子供で、好きになったのが大人ってだけよ。何か問題ある?」

あるだろ、普通。

裕翔「愛に歳は関係ないってやつだね」

瑠花「そうよ!そのとおりよ!貴方!いいこと言うわね」




ははは……はあ〜。

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作者名:hina | 作成日時:2023年5月20日 8時

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