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休日の代弁師 ,1 ページ19

慧side




涼介「畳だぁ。草の匂いがする〜」

「あっ!お菓子!え?この小さいパックのお茶なの?へ〜。一つ一つ入ってるんだ。便利〜」

「冷蔵庫小さ〜い。中は飲み物だらけ」

「見て、見て。外の景色、キレイ。でも、うちも負けてないよ〜」




先程から興奮している涼介。

当然と言えば当然。

涼介にとって初めての温泉なのだから。

まあ、俺もかなり、久しぶりなのでわくわくしている。

なんせ最後に温泉に行ったのは小さい頃だったから。







話は昨日まで遡る。

慧光「「温泉〜?」」

涼介「行きたい!行こう!決まり!」

慧「涼介。落ち着け。興奮すると疲れる」

涼介「だって、温泉だよ。温泉。僕、温泉行ったことない。行きたい」

光「涼介。興奮は体に負担がかかる」

涼介「はーい」

少し、頬を膨らませながらも大人しくソファに座った。

慧「で?どういうこと?」

大貴「実は今、日頃の疲れを癒す為に温泉に泊まっているんだけど、折角だから涼介達もどうかなと思ってさ」

慧「日頃の疲れ…ね」





確かに彼の場合はそうだろう。

一族の当主ともなれば、休みはほとんどない。

そんな彼が俺達を誘うために電話ではなく、何故か、わざわざ足を運んだのか気になるが。

当の本人は涼介の入れたお茶を嬉しそうに飲んでいる。

しまった。

毒入れるの、忘れてた。





光「それで何で俺達まで?」

大貴「その旅館ってさ。有岡グループの1つなんだよな」

裕翔「え?有岡グループ?もしかして、大貴君って有岡財閥の者だったの?」

侑李「今頃、知ったの?代弁屋と一緒にいるから、とっくに知ってるとばかり」

光「まあ、わざわざ言う程でもないからな」





有岡グループは世界屈指の財閥。

幾つもの旅館やホテルを経営する薮グループ。

全国に展開する百貨店やアウトレットのCHINENなど。

要するに俺達八乙女グループと同じだ。

八乙女財閥が天ノ一族なら、有岡財閥は地ノ一族が仮の姿だ。

慧「それで?」

大貴「そこは祓い屋としても特に繋がりあるし、他にお客もいないし、ここから近いし、涼介達もどうかなって思って」

裕翔「え?お客いない?」

大貴「貸切だからな」

侑李「当主が泊まるんだから、貸切は当然」

裕翔「凄い…」

素直に感心している裕翔だけれども、まあ、八乙女グループも似たり寄ったり。

当代が泊まろうものなら貸切になるな。

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作者名:hina | 作成日時:2023年5月20日 8時

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