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第12章 ゆーり ページ1

涼介「ラボに入るには証明カードが必要になるけど、このボードが証明カードの代わりになるから大丈夫。中に入ったらこのボードが反応する。あとはそれに従って」




涼介兄さんからそう説明され、僕達は障壁が無くなった近代都市を出て研究都市に向かっていた。

この中に慧兄と涼介兄さんはいない。





都市から都市へ行くには5km先にある空間移動エリアに自家用車か公共の車を使って行く。

そこから行き先を設定して空間移動装置の中に入り、目的の都市の近くにある空間移動エリアにワープする。

もし空間移動装置を使わなかったら、移動には1週間以上かかる。

道も建物も何もない草原が広がるだけなので自分達がどこにいるか分からなくなるし、物質転送機もないので必要な物を取り寄せることも出来ない。

だから、普段の生活に空間移動は欠かせない。





近代都市を出て、まず、僕達の目に飛び込んできたのは果てしなく広がっているはずの草原がすっかり枯れ、荒れた大地になっている光景だった。





空間移動エリアに着くと建物はヒビや埃だらけで、当然、装置は動いていない。

これ、本当に動くの?

心配になった僕だけれども、涼介兄さんが遠隔操作で装置を動かしてくれたので問題はなかった。





ワープが始まると光の粒子が流れる空間の中を車が進む。

車の窓縁で頬杖をつき、外を眺めながら、車庫で慧兄に見送られた時の事を思い出していた。







僕達が車に乗り込もうとした時、慧兄は硬い表情をしながら言った。

慧「そのボードには全ての真実が記録されている。それを知れば、ショックを受ける可能性だってある。ううん。大なり小なりショックは必ず受ける。もしかしたら、知らなかったほうが幸せだった…なんて事も」

正直、慧兄の言葉に僕は恐怖を覚えた。

けれども、止めるという選択は僕にはない。

僕は真実が知りたい。

それは皆も同じみたいで、誰も止める者はいなかった。



慧「それでも行くというなら、知った後に後悔だけはしないでほしい」



後悔。

するかもしれない。

しないかもしれない。

でも、知らないままは嫌だった。

ゆーと→



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介 , 家族   
作品ジャンル:タレント
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hina(プロフ) - 涼介さん» 随分前にコメント下さったのに返事遅くなってご免なさい。面白いと言ってくださって嬉しいです。有難うございます。 (2021年4月21日 22時) (レス) id: 255c6bfbbf (このIDを非表示/違反報告)
涼介(プロフ) - 天才すぎます。はい、ただただオモロい。失礼致しました。w (2020年12月26日 19時) (レス) id: d7d73abaf2 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - Rare fruitさん» 有難うございます。以前にも誉めて頂いて嬉しい限りです。尊敬は照れますね。 (2019年3月15日 7時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
Rare fruit(プロフ) - 完結おめでとうございます。hinaさんの作品はどれも最初から設定がしっかりしていて、わくわくする展開の連続で、すごいなあと尊敬しています。新作すごく楽しみです!待ってます! (2019年3月13日 22時) (レス) id: 362d8b3af6 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» 本当にいつも嬉しいお言葉、有難うございます。来週あたりにお話、出せたらいいなと思っております(あくまでも予定ですが) (2019年3月7日 22時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hina | 作成日時:2019年2月1日 21時

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