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朝から細面さんの七海隆の情報を聞き左門さん、皇子山さんと私は会社の方へ張り込む



「七海隆さん 自宅は港区の高級マンション。毎朝ハイヤーの送り迎えで品川区の会社まで出かけてます。マンションは政治家など著名人も多く最厳重と言っていい警戒システム。会社も同じです。できたばかりのオフィスビルで最新のセキュリティーシステムに守られています」


「この会社には顧問として名誉職的に机があるにすぎない。こんな所に何か大事なものがあるとは思えんがな」


「元キャリア役人、天下りか」



そこで【第18回モーリス工業シンポジウム
分散型インフラと地域】という貼り紙をみつける



『準備中ですね』


「あぁ」



ーーー



家を張り込みしていた宝塚さん、勝手田さん、美希ちゃん



「皇子山からの報告によると、会社のほうに入る可能性も低いとなると会社と家のこの間か」


「でもハイヤーで移動してますよね」


「細面から連絡や。「七海はかつて経済誌のインタビュー記事で肌身離さず持ち歩いてる手帳があると答えている」と気のせいかもしれんけど何かにおいな」


「七海のオフィスで明日一般人も交えたシンポジウムがあるそうだ。そこで七海も講演する。会社外の人間も大勢来るそうだ」


「煙鴉が一般人に交じって来るかもな。会社の方、警戒してみるか」

▽→←皇子山さん 5



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作者名:mata.nab | 作成日時:2019年11月28日 14時

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