張り込み ページ6
「ヤサが割れた!?どうやって!?」
「あぁ、ちょっと教えてくれる人がいまして」
「君エスを持ってるの?」
「エス?」
「情報提供者。つまりスパイのSよ!
「あぁいやまぁエスっていうかケムですけど」
「まあもう何でもいい!とにかく大至急張り込みよ!」
「「「『はい』」」」
斑目くん昨日のミスからヤサを割り出すなんてすごい。遅くまで頑張っていたのかもしれない
『斑目くん、風邪?』
「なんか鼻水止まらないんですよね」
『咳も出てる。無理しないでね』
「Aさん!ありがとうございます!」
ーーー
「遊ぶお金の使い方、下見してる感じからして次のノビに入る日は近い。よって今晩から全員総出で張り込みに当たってください」
あれから連日の張り込みで行動範囲を把握していった。そして今夜は全員総出での張り込み「Aちゃんは小柄だし、変態…いや皇子山くんとピッタリだと思うの。お似合いだわ〜」鯨岡さんの指示により皇子山さんとペアになった
「寒くないか?」
『大丈夫です』
「そうか…」
『あ、出てきました!』
跡をつけようとしたら前から男性が現れる。
「こんなところで何してんだ、え〜?」
ギュッ!咄嗟に皇子山さんの腕に抱きついた
『デートですけど何か?』
「え…なっ…」
『お腹空いちゃった、はやく行こう?』
「あ、あぁ、行こう」
パッ!『…行きましたね、どこの人たちかな』
「…」
『皇子山さん?』
どこの部署かわからないが声をかけられたので咄嗟に腕を絡めてカップルを装った。皇子山さんボーッとしてるけど…心なしか顔が赤い。あ!さっき寒くないか?と聞いてきたのは自分が寒かったのか!
『皇子山さん大丈夫ですか?今日はもう帰りましょう!』
「あ、あぁ…」
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作者名:mata.nab | 作成日時:2019年11月23日 9時