ドロと刑と虹と ojym (ページ38)

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午後の引き当たり捜査が始まる。鳥飼和子は被疑者に水をかけられても淡々と案内していく

鳥飼和子の働いていた支社の前で次の家に案内されそれも終わり車に乗ろうとした時、美希ちゃんを押し鳥飼和子が逃亡する。急いで追いかける。先に回り込んでいた皇子山さんが捕まえる

「暴れんな」

『皇子山さん！はぁ…良かった！さすがです！』

「なんやあいつ、褒められて照れてんぞ」

ーーー

逃亡した為、再度署に戻る。どうやら斑目くんと美希ちゃんが鳥飼和子の娘に連絡して会ってほしいと頼んだらしい

「アホんだら、娘に連絡したぁ？何勝手なことしてんねん。そんな隙見せるから逃げられるんやろが！」

「「すいません」」

「これでよう分かったやろ、隙見せたら逃げる、それが犯罪者や。これが現実や。あいつは病気でもなんでもないただの窃盗犯や。お前ら利用されてん。で、どうすんねん。あの肘打ちは立派な公務執行妨害や。罪状に加算できるで。」

「いえ、あれは…偶然肘が当たっただけなんで」

『美希ちゃん…』

「優しいなぁ、お前ら！自分に。自分がええ人やと思われたい、だから人に優しくする。それだけや。そんなもん本物の優しさとちゃう。人に優しくするのも罰するのも強くなかったらできへんで」

ーーー

斑目くんと美希ちゃんに鳥飼和子を見てもらい、皇子山さん、宝塚さんと私で始末書内容を話し合う

「娘に会いに？ハッありえない。鳥飼は継母だ、仲が悪い。その娘に子供が産まれたからって…」

「じゃあなんや？逃げた目的は」

『最初からどこかで逃げるつもりだったのかな…』

「どうする？始末書かかなアカンとして引き当たりは中止か？」

「あと1件だ…終わらせよう」