ドロと刑と虹と ojym (ページ37)

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そのあと、斑目くんと美希ちゃんが交代し、取調室で被疑者と話す斑目くん

「へぇ～刑事になったばかり？2人とも」

「とはいってもその辺の刑事とは違うから！」

「だと思ったわ～立派ねぇ。全然他の刑事と違う。なんか悩みでも？」

どんどん丸めこまれている斑目くんを見る皇子山さん、宝塚さんと私

「赤子より簡単やったな！」

「あいつ見てると赤子が大人に見えるな」

『あーぁ、斑目くん…』

その場を振り返り美希ちゃんを見る、元気がなさそうだ

「何の話をしてた？」

「この仕事、私に向いているかどうか…」

「はぁ？」『えっ？』

「何や嫌なんか？仕事が、代わったろか？」

「あっじゃあお願いします！」

「ってアホか！お前の仕事じゃ！！」

ーーー

『「窃盗症？」』

「ええ、所謂クレプトマニアです。盗みをしちゃう精神疾患ですよ」

斑目くん何を言い出すかといえば、また被疑者に感情移入してるのか被疑者が病気で窃盗を繰り返していると言い出した

「だって和子さん、どう見ても本物の窃盗犯らしくないでしょう」

「和子さんなんて言うな鳥飼や」

「で、お前何が言いたい」

「いや、つまりですね。検察の人に伝えた方がいいってことですよ、病気なら罪に問われないですし」

「んなこと言ったら窃盗犯、全員無罪だ。そういうこと平気で言うんだ、あいつらは」

「行くで、準備しぃや」