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張り込みで使ってたアパートの片付けをする斑目。東村が壁に向かって手を合わせている姿を見つけ違和感を感じる
ーーー
「やだ!」
あれから報告書の整理などしていた私たちは美希ちゃんの声で顔を上げる「どうした?」と左門さん
「…盗まれました」
「何を?」
「ストッキングです。私の古い…」
『えっ?』
「そこに入れといて?」
「はい」
どうやら美希ちゃんは古いストッキングを鞄に入れておいたはずがなくなってしまったらしい
「皇子山君だ…」
「皇子山ならAの盗むやろ!」
『え、まって、なんで?』
そこで急いで自分の引き出しを開ける宝塚さん
「ウソやろ?…うちのはあるで!」
「狙いは美希ちゃんに決まってんだろ!」
「ウソやん…」
ショックを受ける宝塚さんの背中をさすってあげる
「窃盗ですね、これって」
「遂に一線超えましたね、彼は」
毎日窃盗犯を捕まえる仕事をしているとどうしても無くしたりするだけで窃盗って思いがちだけど、皇子山さんはそんなことしないと思ったけど、そこでまた言い返すと面倒なことがおきそうだからやめておいた
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作者名:mata.nab | 作成日時:2019年11月23日 9時