スリ集団 ページ19
出勤して珈琲を飲んでいたら鯨岡さんが入ってきた
「我々13係が他の係からばかにされてるのは知ってますよね〜?」
「笑って言うことか?」
「気分悪いな改めて言われると」
『え、そうだったの…?』
「Aは、ほんま疎いな。誰かさんがお気の毒や」
「おい、それ以上言うな」
「そんなあなた達に朗報よ。他の係を見返すチャンスが来たわ」
そう言って概要を説明するからと真ん中の机に集められる
「東京臨海展示場で行われる10年に1度の一大コミフェス。国内外から空前の人が押し寄せる。それを狙って全国から屈指のスリ集団が集結するという情報があるの」
はい、細面くん
「はい、え〜、大阪きってのスリ集団通称心斎橋学校グループ。東海地方のスリ集団通称美濃軍団。主に女性専門のスリ集団通称茨城くのいち」
くのいちって…と斑目くん笑っちゃってるし
「こういうスリ集団が東京で荒稼ぎしようと大挙して押し寄せる」
「コミフェスはみんな現金持ってるからなぁ。 狙い時なんや」
「そこで警視庁のメンツを懸けてスリ集団を逮捕すべく3課でチームを作り競い合うことになりました!つまりここでうちが実績をあげれば他の係をぎゃふんと言わせることが出来るってわけ。言わせたいでしょ?ぎゃふんって」
「ぎゃふん」
「あんたが言うてどうすんねん」
『ふふ』
「とにかく!みんな最低限のど根性見せるのよ〜エイエイオーはい解散!」
「合わせる気ねえじゃねえかよ」
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作者名:mata.nab | 作成日時:2019年11月23日 9時