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照史side
「おはようございます…」
「おはよう。ゴメンな、早く呼んでもうて」
「大丈夫です。何かあったんですか？」
昨日の夜、神ちゃんに連絡して予定の時間より早く来てもらった。俺たちの只ならぬ空気に戸惑っていて、彼だけなかなか抜けない敬語が震えて聞こえた。
「いきなりやけど、この写真覚えあるか？」
「…っ！」
写真を渡すと驚いた様子で表情が固まった。その反応が写真に映されていることが事実だと示しているようでショックだった。
「これ神ちゃんで間違いないんか？」
「……」
「大事な時期なん分かってるよな？こんなところ撮られたらどうなるか考えへんかったんか？」
「……」
濱ちゃんが優しく聞いても、淳太くんが声を荒げても、神ちゃんは写真を握りしめたまま俯いてるだけだった。
「せっかく7人でデビューさせてもらったのに、ようこんなことできるな！」
何にも反応しない神ちゃんに痺れを切らした淳太くんが、胸ぐらを掴んだ拍子に写真が一気に散らばった。
「おっはようございまぁ…す…」
「…っ…望…」
いつもは時間ギリギリの望が今日に限って早く来た。
なんでこんなタイミングなんよ…
よりによって望に見つかるなんて…
「なんなん？どういう状況？」
「……っいや、あの…」
「これ…え？嘘やんな？」
「……」
「神ちゃん？…っ！嘘や！」
「……」
誰も説明することも出来ずにいると、写真を見た望は事の重大さを理解したのか、写真を投げ捨て楽屋を飛び出して行った。
「全部お前のせいやからな」
「……」
「何とか言えや！！」
淳太くんに突き飛ばされて倒れ込んだ神ちゃんは、何度もごめんなさいと繰り返しながら写真を拾い、俺たちに深々と頭を下げて楽屋を出ていった。
しばらくして泣いてる望を連れてきたしげと流星も、望から全部聞いたようで、結局みんなに知られてしまった。
何でこうなったんや…
デビューしてもうすぐ2年。こんなことになるなんて想像もしてなかった。
この後大きな後悔の念に押しつぶされそうになることも。
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はる(プロフ) - この作品が大好きです…！いつかまた更新される日を楽しみにまっています！これからも頑張ってください！ (2020年11月20日 14時) (
レス) id: 84757d918a (このIDを非表示/違反報告)
ホムヒカニア - 思わず涙が…この作品好きです！これからも更新頑張ってください。 (2019年9月6日 23時) (レス) id: 313b3a8dad (このIDを非表示/違反報告)
レゴブロ - この作品すごい好きです！更新頑張ってください！ (2019年9月1日 14時) (レス) id: 44570defec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの - 読んでいて、毎回うるうるしています。更新楽しみにしてます！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: a85abdd84f (このIDを非表示/違反報告)
? は ま た(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年8月27日 20時) (レス) id: 9db9567949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さりー | 作成日時：2016年6月12日 8時
