最強少女(あくまで一般人)の話【ONE PIECE】

story 1 「ここどこ」 ページ1

「……………」




目が覚めると、そこは見知らぬ海岸だった。




って、ここどこだよ。




横向きに倒れている状態で目が覚めた私は、砂だらけの身体(特に右半分)に不快感を覚えた。


起き上がろうとすれば、全身に激痛が走る。


海は満潮になりかけなのか、すぐそばまで波が近づいていて、今にも流されそうだ。





一連の出来事に、私は目を白目にせざるを得ない。




せーの、(白目)。




表情(目以外)こそ冷静だが、頭は割とパニックである。




まあ、９歳のガキがこの状況に落ち着いてんのも、それはそれでちげえか。


ってか、そろそろここから離れよう。


…真面目に死ぬ。




もう腰くらいまで波が迫ってる。


引き潮で引っ張られるのも時間の問題だ。


私は身体の痛みを堪えながら、近くにあった岩に掴まり立ち上がった。


そして、海とは反対にある森に足を進める。




歩きながら全身の砂を叩き落とし、白目もやめ、あそこに寝ていた原因を考える。


同時に３つの事を成し遂げようとする、９歳のガキを誰か褒めて欲しい。




…いや、褒めろ。

story 2 「ヤバくね」→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す