・６ 大月side ページ7
それからは、おじさんに内緒で、
殺し屋「ノア」としての活動を始めた。
身体は小さいながらも、学力と運動力とコミュニケーション力だけは確かだった私は、
どんな仕事でも難なくこなした。
その頃の私は、この悪い世界を壊すことができる唯一の手段である、暗殺(殺人)は、正しいことだと思っていた。
…否、思い込もうとしていた。
何故なら、小さい頃から、“殺人鬼”が家にいたから。
そのような犯罪を一番近くで見ていた私は、善悪の判断を付ける感覚が麻痺し、
“してはいけないこと”が何なのかが、分からなくなっていた。
けれど、唯一信じていたのは、「殺せば人は死ぬ」という事。
そして、“殺すという行為は正しい。”という事だけだった。
─ある日、「死神」という伝説の殺し屋に会った。
とても有名な殺し屋だった目、私はすぐに殺しにかかった。
気付かれないように…慎重に……。
だんだんと距離を縮めて…。
ゆっくりと…ゆっくりと…。
思っていたより簡単に近づけたことに驚きながら、相手に隙が出来るのを待つ。
数秒後、わずかに隙ができた所を狙って、毒付きナイフを降り下ろした。
──ﾋｭﾝｯ
はずだった。
ナイフを降り下ろした場所には誰も居なくて、代わりにバラが、毒付きナイフに刺さっていた。
あまりにも突然な出来事だったため、数秒間その場所に立ち尽くしていたが、後ろから声と気配がした。
恐らく死神であろう気配は、私にこう言いながら、まるで光のように去っていった。
「死神は、所詮人間には殺せない。
貴女は、殺し屋には向いていない。
何が正義かなんて、私たちには分からない。
だが、正しいことなど、人を殺して分かる訳がない。
間違いを正しなさい。人間よ。フフフ…。
とても優しい声色だった。
なのに、聞いた直後、上手く立てなくなった。
…あぁ……。
自分のやっていたことは、間違いだったんだ、と…。
脳内に直接、語りかけられるような感覚だった。
その直後、殺し屋を辞めようと思った。
帰ろうと思ったとき、学峯おじさんから、
「息子が体調不良で危ない。
とにかく、来てください。」
と、連絡があった。
私が小さい時に生まれた、おじさんの一人息子だ。
心配になった私は、すぐに帰ることにした。
───────…
シリアス長い…。
業君たちが出てこない…！！
ごめんなさいっ！！多分すぐ終わります。多分。←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧桜華 *あすちー*(プロフ) - 真美さん» ありがとうございますぅぅ！！！はい！分かりました。お優しいですね(*´`*) (2018年3月15日 17時) (
レス) id: e9df0ff943 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - とっても面白いです。 更新、頑張ってください。 私も自分の作品を更新しました。 あの…大丈夫な時に読みに来てください。 (2018年3月14日 21時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
碧桜華 *あすちー*(プロフ) - 真美さん» ありがとうございます！！はい！毎日見に行きます(*´`*)全然、遅くなんかないですよ！私に比べたら…。 (2018年3月11日 10時) (レス) id: e9df0ff943 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 碧桜華 *あすちー*さん» いえいえ! また、読みに来てくださいね! о(*´∀`*)_ 亀ちゃんですが…(汗 (2018年3月11日 10時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
碧桜華 *あすちー*(プロフ) - 真美さん» ありがとうございます！！はい！無理せず自分のペースで更新頑張っていきますね！！面白いと言ってくださって本当に嬉しいです(*´`*) 真美さんの作品、読ませていただきました！！とっても面白かったです！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2018年3月11日 9時) (レス) id: e9df0ff943 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：碧桜華 *あすちー* | 作成日時：2018年3月4日 21時
