音楽にかける情熱 ページ40
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萩谷side
今日の帰り道、いつもみたいにメンバーと途中まで一緒に帰るって思ってた俺はバカだった。
安井先輩が、Aと一緒に仲良く ある意味放課後デート的なのをしてて 一緒に帰れなかった。
安井先輩への嫉妬心と、Aに対する独占欲が家に帰ってからも自分の頭の中をいっぱいにする。
安井先輩、絶対 Aのこと狙ってるよね。
あれはそうだよ。絶対そうだ。
本当かは分からないけど、Aに好意を抱いているのは俺だけじゃないっていう現実を思い知らされる。
最初は、Aのことなんか恋愛対象外だったっていうか 俺も ドラムを叩き始めたのは中学生の頃からだけど、ずっとドラムの事考えてたから恋愛とかそういうのはなかったんだけど…
誰よりも Be surprised のことを一番に考えてくれてて、あんな明るい性格なのにギターを弾いてる時は とてもかっこいい。
作詞作曲も、未経験者にしては(俺はそういうのわかんないけど) プロが作るみたいな詞と曲をつくる。
Aの音楽にかける情熱に、惹かれた。
でも、それは時にストレスに繋がる。
Aは無理しすぎてないかな？
って考えると、めっちゃ心配になってくる。
それになんだか Aの声が聞きたい。
Aが、全く恋愛にも俺にも興味がないのはわかってるけど 少しでもいいから 、ほんとに少しでいいから 俺に興味持ってほしいな。
俺は気がつけば、スマホの連絡先に入っている" 長野 A " の文字をタップしていた。
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作者名：紫色シャーペン | 作成日時：2018年2月24日 9時
