衝撃の腕前 ページ16
北斗side
*
俺とAは、スタジオの端っこの方に今いる。
北斗「で？ 演奏は？」
A「わかってる！ …
よし、準備できたんで 弾くから、ちゃんと聴いててね。」
そして俺は軽く頷き、こいつの演奏を聴く姿勢に入った。
Aは 水色のエレキを持って、演奏の1番始めに ギュイーン と音を鳴らした。
それと同時に、スタジオ中に響き渡ったエレキギターの音を聞いた渚と寺西のドラムとキーボードの音がピタっと一瞬にして止まる。
今、この状況を演奏しているから全く知らないAは 俺たちの顔を見たらどんな反応をするんだろう。
とにかく、俺はあっけにとられている。
今 Aが弾いている曲は、世界的に有名な天才ギタリストが弾いてるような曲で 音楽をやっている人なら 絶対一度は聞いたことのある曲だろう。
エレキソロの曲で、左手も右手も見えない速さで どんどん6本ある弦を押さえたり 弾いたりと、
"Aの両手の音楽の力は本当だったんだ。"
と、実感してしまう。
めっちゃ上手で、一生懸命にギターを俺のために弾いてくれてるって思うと
なんかすんごい俺、こいつに対して失礼なことしたかもしんない。
俺、Be Surprised 入りたい。
_____________演奏終了後
A「よし！演奏終わり。 どう？ 北斗 入る？」
ほかのみんなが、息を飲んですんごい俺のこと見てるけど…
北斗「A、俺間違ってたわ。 お前ってすげぇよ。
…俺、お前らのバンドで、ベースとして加わりたい。」
すると、わかりやすくAの目が漫画みたいにキラキラ輝いて
A「ほんと？ ほんと？？ マジで？！ 嬉しい！！！！」
めっちゃ喜ぶじゃん(笑)
渚「Aって、ホント感情が表に出すぎちゃうタイプだよね(笑)」
A「いいよ別に！ だって、嬉しいじゃん〜♩」
寺西「よろしくな、北斗！」
萩谷「よろしく〜」
やっぱり、男子がいてちょっとほっとしたかも。(笑)
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作者名：紫色シャーペン | 作成日時：2018年2月24日 9時
