転生して火消しになるお話。4 (ページ14)

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情報交換ページ14

退院して1週間経ち、検査結果も多少回復傾向にあるとの事で、何とか強制入院は避けられた。

紅丸に紅月を託し、紺炉と第8に向かっている。
今後に向けての情報交換をする事になっている。

｢何か、思ってた雰囲気と違うね.......｣
｢皇国の隊ってのは、こんな感じなのか？｣
｢.......はぁ.......こんな見た目なのは砂利8だけだ｣

ふと声をした方を見ると、火華と修道服を着た男性がいた。

｢火華！！｣
｢元気そうで何よりだ。｣
｢久しぶりー。.......と、初めまして.......｣
｢第1のカリム･フラムです｣
｢第7の新門 Aです｣

.......この人も第8と協力体制にあるんだ.......。

手短に自己紹介をし、第8に入っていく。

入口付近には森羅くんと環ちゃん、大隊長さんと赤髪の人が居た。
.......前浅草に来た時は居なかった顔だよなぁ.......

｢森羅くーん、環ちゃーん｣
｢｢Aさん！！｣｣

駆け寄ってくる2人がとても可愛らしい。

｢カリム中隊長も！何故ここに？｣
｢元気に好調そうで何よりだ｣
.......カリムさん不思議な話し方するなぁ.......

｢今後に向けて情報交換だよ｣
｢お待ちしておりました。｣
｢お邪魔しまーす｣

応接間に通され、ソファに紺炉と並んで座る。

そっとお茶を出してくれる金髪の女の子。
｢貴方が火華の義妹さん？｣
｢そうだ｣
｢Aさんですよね？初めまして、アイリスと申します。皆さんから話は伺っています！｣
｢可愛い.......｣

思わず口にしてしまうくらい可愛い。

ホケーっとしていたが、会議が始められてしまった。

殉職してしまった第1の中隊長さんが白装束の仲間だったと。
その人は蟲を使って人工焔人を作っていたと。それは炎への適合者を探す為→特殊な能力者を探している？

天照に彼らの目的があると。
(確か、生贄が居るってリヒトさん言ってたよなぁ....)

｢敵の全貌が知れないなら、拠点を見つけて叩くべきだ｣
｢それはうちのリヒト隊員が拠点調査を始めている｣
｢ブッ｣

思わず啜っていたお茶を吹き出してしまった。

｢お嬢どうした？｣
｢.......お茶が気管に入った.......｣

リヒトって.......リヒトさん？
いや、同じ名前のだけかも。灰島の人だし.......うん。

なーんて考えてたら、気付いたら火華はソファの背もたれ部に座ってるし、カリムさんは地べたに体育座りしている。
.......知らぬ間に何があったんだろう.......。