転生して火消しになるお話。4 (ページ13)

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番外編ページ13

詰所に戻ってからというもの、双子が離れてくれない。

疲れて寝たままの紅月をベッドに横にさせ、2人と向き合う。

｢よし。今日は一緒に遊ぼっか｣
｢でも、あんまり無理させたくねぇからなぁ.......｣
｢室内だったら良いんじゃねぇか？｣
｢お部屋で遊べることか.......｣

うーーんと考えると、ふと第8の人達が頭を過ぎる。

｢.......そういやヒカヒナ、ずっとお団子だよね｣
｢｢お嬢もお団子だしな｣｣
｢.......違う髪型してみない？｣

そう言い、ヒカを膝の上に乗せて髪を梳く。

｢どんな髪型にするんだ？｣
｢全く検討もつかねぇぜ｣
｢できてからのお楽しみー｣

2人してワクワクしているのが伝わってくる。
.......女の子って可愛いなぁ.......

｢はい、できたよー｣

耳下辺りでツインテールにした髪型を、鏡を持たせて見せてあげる。

｢｢かわいいー！！｣｣
｢環ちゃんを思い出したからね。はい、交代。｣

そう言ってヒナも膝の上に座らせて同じようにツインテールにしてあげる。

｢やっぱ女の子のツインテールは可愛いなぁ.......｣
思わず頬に手を当てて呟く。

｢｢お嬢にもやるー！！！｣｣
｢え、同じ髪型に？？｣
｢｢うん、お揃いにするんだ！｣｣
｢いや、成人女性がツインテールはキツい.......｣
｢｢大丈夫だ！！｣｣

2人は無理矢理私の髪を解き梳いてきた。
.......仕方ない、2人を寂しくさせてしまった罰だ.......
楽しそうにしている姿も微笑ましいしね。

｢｢できた！！！｣｣
｢.......うわぁ、無理がある｣
｢お嬢可愛いぜ！｣
｢早速若に見せに行こうぜ！！｣
｢え、コレ見せるの.......？恥ずかしいんだけど｣
｢｢大丈夫だ！！｣｣

ヒカヒナに腕を引かれて居間まで連れていかれる。

｢｢若ー！！紺炉ーー！｣｣
｢マジ無理.......｣
｢ヒカゲ、ヒナタ、どうし.......｣
｢ん？はっ.......？｣

私たちの髪型を見て、紅丸と紺炉が固まってしまった。

｢お嬢にやってもらったんだー！｣
｢可愛いだろー！｣
｢あぁ、3人ともよく似合ってるぞ｣
｢.......恥ずかしいんですけど、解いていいですか｣
｢｢だめー！！｣｣
｢.......紅丸、助けて.......｣
｢.......ま、たまにゃいいんじゃねぇか？｣

あまりにも恥ずかしすぎて、八つ当たりする事にした

｢ヒカ、ヒナ。｣
｢｢なんだー？お嬢｣｣
｢紺炉のターンだ｣
｢｢やるー！！！｣｣

その後2人の手によりツインテールにされた紺炉を見て、私と紅丸は一日中笑い続けていた。